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ズーニンの法則

前回、「仕事を先延ばしにすることは、片付けることの2倍の時間とエネルギーを要する」というエメットの法則について取り上げました。

しかし人間は、面倒なことはやはり先送りしたくなるというのが人情でしょう。そんなときは、ズーニンの法則を思い出してみましょう。

 

ズーニンの法則とは、「最初の4分間を乗り越えれば、あとは上手くいく」というものです。アメリカの心理学者レナード・ズーニンが提唱しました。

 

やる気が起きなくても、いざ作業を始めると熱中し出すという作業興奮というものがありますが、同じような意味と考えてもよいでしょう。

 

 

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エメットの法則

エメットの法則とは、「仕事を先延ばしにすることは、片付けることの2倍の時間とエネルギーを要する」というものです。先延ばしにして再度取り掛かろうとすると、エンジンを掛け直すのに時間がかかります。打ち合わせの内容を忘れてしまい、「あれ、なんだったんだっけ?」と思い出すのに時間がかかってしまった経験がお有りの方も多いでしょう。

 

この法則を唱えたリタ・エメット氏によれば、タスクへの不安はタスク実行より多くの時間とエネルギーを消耗します。よく理解していないことは不安を感じ先送りしてしまい、不安がない仕事に手を付けがちです。

 

また、先送りの原因は完璧主義にあるといいます。完璧にプランニングしないと不安に感じるようだと、なかなか手がつけられないということになりかねません。

 

よく言われることですが、面倒なことから手をつけること、完璧主義にならず、とりあえず始めることが大事です。

 

リトルウッドの法則

リトルウッドの法則とは、奇跡は1ヶ月に1回程度は起きるありふれた現象であること示したものです。

 

ここで言う奇跡とは、100万回に1度しか起きない例外的な事象を意味します。事象が起きる頻度を1秒に1度とし、1日8時間活動するものとすれば、約35日間で100万回に達することになります。つまり、奇跡は1ヶ月に1回程度は起きるありふれた現象であること示したものです。

 

私たちは、確率で捉えることがどうも苦手です。有名な例では、911の後、多くの人が飛行機の利用を取りやめて、車での移動にシフトした結果、交通事故で亡くなった人が急増したというのがあります。もともと航空機事故に遭う確率は数百万分の1でそれにテロが多少加わっても確率的には大した変化はありません。一方、一生のうちで車の事故に遭う確率は4分の1程度あるわけですから、より危険な行為をとるようになったということになります。

 

ちなみに世間一般では、会社員人生で、課長どまりだとイマイチで部長にまでなれば出世というようなイメージがあるように思えますが、部長になれる確率は100分の1程度しかありません。

 

コロナ禍をめぐる報道でも確率的には大した話ではないことを針小棒大に煽るような傾向があります。たとえばワクチンの副作用などがそうです。確率を踏まえた冷静な行動が必要です。

 

 

【参考】

『ビジュアル 職場と仕事の法則図鑑』堀公俊著 日経BP

 

バーナム効果

■バーナム効果とは?

 

誰にでも当てはまる一般的な特徴を、自分だけに該当すると思ってしまうことがあります。これをバーナム効果といいます。たとえば、次のようなことです。

 

・あなたはひと1倍努力家ではありますが、もっと頑張らなくてはならないとも思っています。

・あなたは問題に積極的に取り組む一方で、ズルズルと先延ばししてしまうことがあります。

・あなたは、いつも明るく振舞いながらも、心の中で不安を抱えています。

 

占い師の言うことが自分によく当てはまると思ってしまうのもバーナム効果と言えるでしょう。

 

 

■バーナム効果を発揮させるための条件

 

バーナム効果を発揮させるための条件としては、次の4つがあります。

 

・どちらとも取れる表現をする

「という面もある(こと・ときもある)」

・個人に向けてメッセージを出す

「あなたは・・・」「御社では・・・」

・ポジティブな内容にする(ネガティブだと否定したくなる)

・権威・権力の力を借りる

「〇国で300年前から言い伝えられている」

「認知心理学で実証されている」

 

自分のことだと思う前に、他の人にも言えるのでは?と疑ってみるとよいでしょう。

 

【参考】

『ビジュアル 職場と仕事の法則図鑑』堀公俊著 日経BP

 

 

ダニング・クルーガー効果

能力が低い人ほど自分を高く見積もり、能力が高い人ほど正しく(あるいはわずかに低く)評価する傾向があります。これを調査した2人の研究者の名前をとって、ダニング・クルーガー効果といいます。

 

なぜ、そうなるかといえば、能力が低い人はその低さのせいで、自分を客観的に見る力がないからだと言われます。能力が高い人は、メタ認知ができるので、「自分ができることくらい他人でもできだろう」と推測します。

 

自己評価の高低と、能力の高低によって、人は4つのタイプに分かれます。

 

  自己評価;高い/能力:高い⇒エキスパート

このタイプの人は自由放任にするのが望ましいです。

  自己評価:高い/能力:低い⇒意識高い系

このタイプの人は、周囲からのフィードバックにより、自分に対する適切な評価が求められます。

  自己評価:低い/能力:高い⇒ネガティブ系

このタイプの人は、自分の能力の高さに気づいてもらい、ポジティブになってもらうよう動機づけが必要です。

  自己評価:低い/能力:低い⇒ビギナー

このタイプの人には、まずは教育によって能力を高めることが優先されます。


【参考】

『ビジュアル 職場と仕事の法則図鑑』堀公俊著 日経BP

       

プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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