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SIPOCダイヤグラム

SIPOCダイヤグラムとは、企業の業務プロセスの管理や改善を行うために利用するフレームワークです。SIPOCとは、顧客に価値を提供するプロセスにおいて重要な5つの要素をダイヤグラムにまとめたものです。5つの要素とは、サプライヤー(Supplier)、インプット(Input)、プロセス(Process)、アウトプット(Output)、顧客(Customer)です。

 

SIPOCダイヤグラムは、サプライヤーから顧客までを結ぶものです。各々の要素にどのようなものが含まれているかを、ダイヤグラムに書いていきます。さらに価値提供を行うためのプロセスはさらに細かく書いていきます。

 

<例:カーディーラー>

(1)サプライヤー(Supplier

自動車メーカー、部品メーカー、ガソリンスタンド

 

(2)インプット(Input

自動車、オプション部品、ガソリン

 

(3)プロセス(Process

新規見込み顧客と会う⇒新車のニーズを把握する⇒いくつかの選択肢をオファーし、試乗をすすめる⇒オファーに対して基本合意したら最終的に価格と納車日を決定⇒申込書やローン書類など契約手続きを行う⇒納車日に車を持っていき、キーを渡す

 

(4)アウトプット(Output

申込書、ローン書類、公的届出書類

 

(5)顧客(Customer

購入者、ディーラー社長、公的機関

 

このようにSIPOCダイヤグラムで、業務プロセスを可視化すると、顧客が誰なのか、具体的に何を提供するのか、そのために必要なプロセスが何で、それは誰からどういう形で手に入れるのかが明確になります。そして最終的には顧客に価値を提供するコア・プロセスを強化するための活動につなげていきます。

 

 

【参考・引用】

「最強フレームワーク100」永田豊志著 SBクリエイティブ

 

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ハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則とは、1件の大きな事故の背景には、29件の小さな事故があり、その裏には300件のヒヤリ・ハット(事故にならなくても危険を感じたこと)があるというものです。

 

重大事故をなくすためには、背後にある多くのヒヤリ・ハットをなくす必要があります。

そのためには、SHELと3Hに注意するとよいでしょう。

 

SHEL要因を分析する

Softwareソフトウェア

Hardwareハードウェア

Environment環境

Liveware人間

 

H起こりやすい状況に気をつける

はじめて(Hajimete

久しぶり(Hisashiburi

変更(Henkou

 

【参考】

『ビジュアル 職場と仕事の法則図鑑』堀公俊著 日経BP

 

デールの学習法

E・デールは、学習方法によって定着率や成果がどう変わるかを研究しました。それを整理したのがラーニング・ピラミッドです。

ラーニングピラミッドpng

本を読んだり講師の話を聞くだけでは10~20%しか記憶に残りません。動画やデモンストレーションを見れば30~50%まで高められます。さらによいのは、ワークショップなどを通じて体験や討議をすることで、最も定着率が高いのが、他者に教えることです。学習者同士が相互に教え合う研修が最も効率的ということになります。

 

 

【参考】

『ビジュアル 職場と仕事の法則図鑑』堀公俊著 日経BP

Bullshit Jobs(社会的にどうでもいい仕事)③

コンサルティング・ファームのベイン・アンド・カンパニーの調査によれば、やる気溢れる社員は、不満の社員の3倍以上、満足の社員の2倍以上、そして当事者意識のある社員の1.5倍高いパフォーマンスを出すといいます。

 

日本企業はやる気溢れる社員は10%にも満たないのに対し、不満社員は30%に登るといいます。これは他国の企業と比べても低い値です。不満の理由は様々でしょうが、もしかしたら「社会的な意義の欠如」もあるかもしれません。

 

その点では、コロナ禍は、無駄な業務(=社会的にどうでもいい仕事)を見直すチャンスともいえそうです。

 

社会構造的に今まで変えられなかったことが、コロナ禍で変えざるを得ない、そして変わっていくことを前向きにとらえることもできるかもしれません

 

【参考・引用】

『経営改革大全』名和高司著 日本経済新聞出版

Bullshit Jobs(社会的にどうでもいい仕事)②

Bullshit Jobs」を挙げています。日本語版「ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論」も出ており、ベストセラーとなっているところを見ると、「自分の仕事には本当に社会的に意味があるのか?」と考えている方が多いのかもしれません。

 

Bullshit Jobs」をもとにしたイギリスの調査では、実に労働者の37%が「社会に対して意味のある貢献をしているとは思っていない」ことが分かりました。「自分の仕事は価値がある」と思っているのは半数程度に過ぎず、残りの13%が「分からない」と回答しています。

 

「不要不急は控えるように」という状況の中で、「自分の仕事の価値について」あるいは「自分の仕事の中で価値を生み出しているものは何か」について考えられている方もおられるのではないでしょうか。「Bullshit Jobs」はなかなか過激な内容ですが、企業内で業務の見直しが迫られる中で大きな示唆を与えているように思えます。

 

プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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