SIPOCダイヤグラム
SIPOCダイヤグラムとは、企業の業務プロセスの管理や改善を行うために利用するフレームワークです。SIPOCとは、顧客に価値を提供するプロセスにおいて重要な5つの要素をダイヤグラムにまとめたものです。5つの要素とは、サプライヤー(Supplier)、インプット(Input)、プロセス(Process)、アウトプット(Output)、顧客(Customer)です。
SIPOCダイヤグラムは、サプライヤーから顧客までを結ぶものです。各々の要素にどのようなものが含まれているかを、ダイヤグラムに書いていきます。さらに価値提供を行うためのプロセスはさらに細かく書いていきます。
<例:カーディーラー>
(1)サプライヤー(Supplier)
自動車メーカー、部品メーカー、ガソリンスタンド
(2)インプット(Input)
自動車、オプション部品、ガソリン
(3)プロセス(Process)
新規見込み顧客と会う⇒新車のニーズを把握する⇒いくつかの選択肢をオファーし、試乗をすすめる⇒オファーに対して基本合意したら最終的に価格と納車日を決定⇒申込書やローン書類など契約手続きを行う⇒納車日に車を持っていき、キーを渡す
(4)アウトプット(Output)
申込書、ローン書類、公的届出書類
(5)顧客(Customer)
購入者、ディーラー社長、公的機関
このようにSIPOCダイヤグラムで、業務プロセスを可視化すると、顧客が誰なのか、具体的に何を提供するのか、そのために必要なプロセスが何で、それは誰からどういう形で手に入れるのかが明確になります。そして最終的には顧客に価値を提供するコア・プロセスを強化するための活動につなげていきます。
【参考・引用】
「最強フレームワーク100」永田豊志著 SBクリエイティブ