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意思決定論とは?

今回は初回ということで、意思決定論の概要から入ります。
意思決定論とは、文字どおり、「よりよい意思決定を行うための学問分野」
ということになります。
学問分野といういと、いささかげんなりしますね。
ただそもそも実学ですし、このブログの趣旨は、
「実際に役立つ(少なくとも話のネタにはなるだろう)情報の提供」ですので、
あまり堅苦しく考えてほしくはありません。
(そもそも私は研究者ではないですから論文形式では書けませんしね)

意思決定論については、これからも記載していきたいと思いますので、
まずはある程度内容を定義したいと思います。
ただし、「よりよい意思決定を行うためのものなら何でも」が対象ですので、
「何でもあり」ということになります。
たとえば「何らかの意思決定を行うために業務知識が必要になる」わけなので、
おおよそ業務上の知識は何でも意思決定の材料になります。
もちろん「何とかシンキング」の類も然りです。

 まあ、そうなるとひたすら範囲が膨張するので、
とりあえず一般的な意思決定論の範疇に従うことにしましょう。
 一般的には意思決定論の対象は、次の2つの観点から考察されることが多いようです。

① 「意思決定はどのようになされるべきか」
 つまり意思決定の理想的な形を身につけようというもの。
規範的アプローチとも言われます。
みなさんもどこかで思考パターンなどの紹介を目にしたことがあると思います。
また所属している組織でも何らかの意思決定上のルールがあると思います
(たとえば標準化された検討項目など)。
これらは①の立場と言えるでしょう。
またゲーム理論や管理会計理論、ファイナンス理論(投資意思決定理論)なども
この範疇になると言えるでしょう。

② 「意思決定はどのようになされているか」
 意思決定の質(結果)というよりは、それに至る過程に着目するもの。
記述的アプローチとも言われます。

「質が重要なので過程なんてどうでもいいではないか」
と思われるかもしれませんが、そうではありません。
なぜかと言えば、「質は過程に依存するから」です。
もう少し具体的に言うと、人間誰しもが持っている心理的な傾向(非合理性)が、
意思決定の質に大きな影響を与えてしまうからです。
「身近な状況だけで判断する」「謙虚さがない」「固定観念に縛られる」
といったことが典型ですが、こうした人間の性向は無意識的なものです。
これを意識できるようになると、意思決定の質が高まるということですね。
認知心理学(あるいは行動経済学)がこの範疇に入ります。

※ゲーム理論、行動経済学などの紹介は後日。

おおよそ意思決定論の書籍を見ても、①あるいは②(もしくは両方)の観点から
書かれているようです。
「意思決定のあるべき姿(①)」と「意思決定の限界や罠②」という区別も
できなくはありませんが、「あるべき姿を求めるには、罠に気をつけないといけない」
というように補完的に捉えるべきものです。

やや抽象的な話に終始してしまいましたが、
次回からもう少し具体的に考えていきたいと思います。
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クリティカルマインド

世間的には「それはクリティカルヒットですね~」などと言うことがあるようですが、
おそらく「核心を突いた」とかそんな意味合いで使うのでしょうか。
改めて意味を調べると、「コンピュータゲームなどで、まぐれの大ヒットすること」
というような意味なのですね。
両親の「ゲームは目が悪くなるからダメ」という方針で、
私はいままで数える程しかコンピュータゲームというものをやったことがないので、
まったく知りませんでした。

さてクリティカル・マインドとは、一般的には「批判的精神」という意味の言葉です。
もちろん万年野党のように文句をつけていればいいわけではないですし、
ディベートのように相手を凹ませることでもありません。
「建設的な批判精神」ということですね。

さて、今年に入り(特に6月以降)、マスメディアでもギリシャ問題が
頻繁に取り上げられるようになりました。
これは私の印象ですが、7月5日のギリシャの国民投票あたりまでは、
マスコミの論調も「ギリシャ=どうしようもない怠け者」という感じが多かった
ように思います。
これはこれで事実だと思いますが、数あるギリシャ批判の中で次の3つを考えてみた
いと思います。

・ギリシャ人のうち4人に1人は公務員、そんなことやっていれば財政破綻するのは
 当然だ。

・シエスタ(昼寝)文化で働かないのだから、人並みに働いたらどうだ。

・借金したら返さなくてはいけないのは子供でも知っている。

確かに一見、ごもっともな意見でしょう(私も最初はそう思いました)。
ただし少し調べると、実はそうとも言い切れません。

・「一般政府および公的企業の雇用者数/労働人口」で見ると、
 (2005年と少し古いデータなのですが)
 フィンランド、フランス、オランダ、ノルウェー、スウェーデンは20%を超えているが、
 財政危機には陥っていない。
 ※ちなみに日本と韓国(兵役除く)は5.5~6%くらいでOECD加盟国の中では突出
  して低い。

・「1人当たり名目GDP(ドル換算)」ではギリシャは40位くらいでだいたい台湾と
 同じくらいで、ロシアやブラジルはもっと低い。
 世界標準で見ると人並みと言えなくはない。

・トマ・ピケティ(「21世紀の資本」の著者)は、ギリシャに対して一番強硬な
 ドイツが1953年には債務を50%減免されたことを指摘した上で、
 ギリシャに対し強硬に債務履行を求める姿勢を批判している。
 (ヒトのこと言えるのか?ということ)

ここではギリシャ問題について触れるつもりはありませんし、
ギリシャは悪くないというつもりもありません。
しかし、私自身も含め、あまりマスコミや世間で流布されていることを
そのまま鵜呑みにするのはよくない。
これはいわゆる有識者(上司なども含めて)の見解についても言えます。

「きちんと自分で検証することが大事」というと月並みですが、これが難しい。
意識して心がけたいポイントですね。

※ギリシャへの追加支援が決まった7月中旬以降は「ギリシャも悪いが
ドイツもズルい」論が多くなり、
上記のような指摘もちらほろ見られるようになりました。

当ブログのスタンス

皆様、こんにちは。
こちらのブログは、私たちビジネスパーソンが知っておくべき
(あるいは知っておいてもいい)ビジネス知識を紹介していくものです。
基本スタンスとしては、次のとおりです。

・客観的根拠のないものは除く。
 ソースは主に書籍や客観性の高いと判断したネット上の情報です。
 ですのでオリジナリティはあまりありません。
 (ただし私個人の見解について述べる場合もあり、その場合は記載します)

・大学の一般教養過程ではないので、実務上(あるいは生きていく上で)
 あまり役に立たないものは載せません。

・一般教養と銘打ちながらなんですが、あまり関心のない分野もあり
 (というよりそちらのほうが圧倒的に多いのですが)
 ほとんど記載のない内容があります。

・経営戦略論、経営管理論、経営組織論、ミクロ経済学、マクロ経済学、
 マーケティング、行動経済学、ゲーム理論、意思決定論、ロジカルシンキング、
 クリティカルシンキング、交渉術、時事関連などが中心になります。

それではどうぞおつきあいください。




プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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