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東京五輪のエンブレムはまったくのオリジナル?①

良い芸術家は真似をする。偉大な芸術家は盗む。(パブロ・ピカソ)」

2020年東京五輪のエンブレムがベルギーのリエージュ劇場のロゴと酷似していると指摘され、問題となっていることはみなさんご承知のとおりです。これに対して制作者の佐野研二郎氏のコメントを、ネット上の記事から引用します。

「驚いたとともにショックで、つらいと思った。ベルギーに行ったこともないし、ロゴも見たことがない」と表情を硬くして釈明。その上で、劇場ロゴがTとLの文字でつくられていることを指摘し、「こちらはTと円がベース。デザインの考え方が全く違う」と訴えた。

その後、佐野氏のデザイン事務所が請け負ったサントリービールのキャンペーン賞品、トートバッグのデザインについても盗用との指摘があり、30種類のうち、8種類を取り下げ、佐野氏自ら委託先および内部デザイナーの管理責任について謝罪する(五輪エンブレムの盗用については改めて否定)という事態にまで発展しましした。

私個人としては、トートバッグのデザインはともかく、五輪のエンブレムについては佐野氏にやや同情する部分もあるのですが、確かな情報もありませんし、そもそも知的財産権についての知識も持ち合わせていませんので、白黒を言える立場ではありません。今後、新たな事実というものが出てきて、印象も変わるかもしれません。

ただし今回、佐野氏のコメントを聞いていて改めて感じたことは、デザイン企画や発明、もっと広げれば「発想」という場面で、「まったく個人の直感的なひらめきでアイデアが生まれるのか?」ということです。結論から言えば、文学であれ、アートであれ、学術上の理論であれ、おおよそアイデアとは、程度の差こそあれ、何かの模倣か応用だということです。まったくのオリジナルなどというものはないとも言えます。

少し長くなるので、今回はこれくらいにして、次回、心理学者の実験を紹介しながら、この点について考えていきたいと思います。
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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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