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行き違いを防ぐために(逆・裏・対偶)②

 前回の「行き違いを防ぐために(逆・裏・対偶)①」に続き、逆・裏・対偶の練習をしてみましょう。今回は、やや複雑です。

Q1:
 次の文章と同じ意味になるものを①から④の中からすべて選んでください。ただし学生のみ対象で、教職員等は含みません。

 徒歩か自転車で来られる学生だけが大学に来ていた。

 ①大学に来ていなかったのは、徒歩でも自転車でも来られない学生であった。
 ②徒歩でも自転車でも来られない学生は大学に来ていなかった。
 ③徒歩か自転車で来られる学生は全員大学に来ていた。
 ④大学に来ていたのは全員徒歩か自転車で来られる学生であった。


A1:
 「徒歩か自転車で来られる学生だけが大学に来ていた。」は「徒歩か自転車で来られない学生は、大学に来なかった」と同義です。
① ×:「徒歩か自転車で来られない学生は、大学に来なかった」の逆です。徒歩か自転車で来られる学生の中にも大学に来なかった者がいるかもしれません。
② ○:上記のとおり。
③ ×:①で触れたとおり、徒歩か自転車で来られる学生の中にも大学に来なかった者がいるかもしれません。
④ ○:「徒歩か自転車で来られない学生は、大学に来なかった」の対偶です。


Q2:
 ①②の文章を前提とした場合、AやBは正しい結論として言えるかどうかを判断してください。
 
 論理的な人は理屈っぽい。・・・①
 議論を好まない人は理屈っぽくない。…②
 それゆえ
 結論A:議論を好まない人は論理的ではない。
 結論B:論理的でない人は議論を好まない。


A2:
 まず、「論理的な人は理屈っぽい。」の対偶は、「理屈っぽくない人は論理的でない」です。よって、「議論を好まない人は理屈っぽくない(=論理的でない)」となるので、結論Aが正しいことになります。「理論的でない人」のことは、①も②も何も言及していませんので、結論Bは導かれません。

【参考】
「新版 論理トレーニング」野矢茂樹著 産業図書
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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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