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一番大事なのは自分の意思で行っているかどうか(自己決定理論)②

前回、自己決定性の高さに応じて、モチベーション状態を無気力状態から内発的動機づけ状態までの6つに分類しました。

心理学者の榎本博明氏による各状態のチェックリストを載せておきます。なお統合的動機づけは、ほとんど内発的動機づけと重なるのでまとめ、5つのモチべーション状態についてのチェック項目を挙げています(出典:『モチベーションの新法則』榎本博明著 日本経済新聞出版社)。

タイプ別動機づけチェックリスト(自己決定)

■自己決定理論をモチベーション管理に活かす

個人の志向や仕事への熟達度などに応じて、どの動機づけ段階にいるかは様々です。また誰でもどれか1つの動機づけのみによって働いているということではなく、複数の動機づけによって働いていることが多いでしょう。

よって部下のモチベーションを一括りにするのではなく、まずは部下それぞれがどのモチベーション状態にいるか把握した上で、それぞれの状況にあったモチベーションの喚起を行うべきです。

内発的動機づけ理論では、「有能さの欲求」「関係性への欲求」「自律性への欲求」を重視しますが(最も重要視されるのが「自律性への欲求」)、これらの欲求に働きかけることで部下のモチベーションを内発的動機づけ状態にシフトさせていくことができます。


たとえば新入社員に基本的な業務ができるようになっていることを伝えてあげることで、本人の有能感が刺激され、無気力状態を脱し、「周囲に認められたいから頑張っている」、さらには「自分の成長につながるから頑張っている」「もっとできるようになりたいから頑張っている」というような状態にシフトさせていくことができます。

上司が「よく頑張っているな」と日常的に声をかけてあげることで、関係性への欲求も刺激され、「怒られるからやっている」という状態から、「周囲に認められたいから頑張っている」といった状態にシフトし、さらには「もっと仕事を上手くやるために頑張っている」という状態にまで高めることも可能かもしれません。さらに習熟度に応じて裁量を与えることで、こうしたモチベーション状態の移行を後押しすることにもなります。

【参考】
『モチベーションの新法則』榎本博明著 日本経済新聞出版社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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