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「分析をしてから結論を出す」は正しいか?(仮説思考)②

■限られた時間内で効率的に結論を出すには

「限られた時間内で効率的に質の高い結論を出す」ために求められるのが、仮説思考です。

仮説思考とは、①今ある情報だけで最も可能性の高い結論(仮説)を想定し、②常にそれを最終目的地として強く意識して、③情報の精度を上げながら検証を繰り返して仮説を修正しつつ最終結論に至る思考パターンのことです。

最初に仮説を立てる際には、ある程度の分析は行いますが、分析に徒らに時間を取らないということです。また単なる「思いつき」と異なるのは、仮説を立てた後に、それが適切か検証し、適切でなかったら再度仮説を立てて検証するというサイクルを繰り返すという点です。

「時間内に何か結論を出す」ということが絶対条件であるので、細かい分析をしてから結論を出している時間はありません。仮説を立て、それに沿って分析をしたほうが効率的です。また、どうせ時間をかけて分析して結論を出しても、ビジネス環境のように不確実性が高い場合においては、それが正しいかどうかはやってみなければ分からないというのが実情です。そうであるならば仮説に基づいてまず行ってみて、適当でなければまた新しい仮説を試してみるというサイクルを繰り返していったほうが精度は高まるでしょう。


■逆算して考える

仮説思考の本質は、「逆算して考える」ことにあります。すなわち「スタートから」「始めから」「現在地から」「現在から」「できることから」「手段から」「自分から」ではなく、「ゴールから」「終わりから」「目的地から」「将来から」「やるべきことから」「目的から」「相手から」考えるということです。


■仮説思考を適切に行うためのポイント

仮説思考を適切に行うためのポイントは、次の3つです。

①どんなに少ない情報からでも仮説を構築する姿勢
完全な情報を集めてから検討するのでは、いつまで経っても検討に入れません。また、そもそも完全な情報を入手できるはずもなく、どちらにせよいずれかの段階で思い切らざるを得ません。仮説を構築できるだけの情報が揃ったら、先に進むべきです。

②前提条件を設定して先に進む力
ビジネス環境においては、先のことを完全に予見することは困難です。「様子を見て決める」という姿勢に徹してしまうと、それだけ仮説の設定や結論の抽出までに時間がかかってしまうことになります。情報収集と同様、「きっとこうだろう」とある程度は前提を置いて進むべきです。
なお、その際には自分が置いた前提を明らかにするとともに、余裕があれば違う前提(状況)が生じた場合の仮説を立てておくことも望まれます(そこまで時間的な余裕がないことが多いですが、配慮はしておくべきでしょう)。

③時間を決めてとにかく結論を出す力
ビジネス環境においては必ず納期が設定されます。「この納期でどこまでできるか」という姿勢が求められます。ここでは完璧志向は弊害になります。そもそも完璧などありえないと割り切って時間制約でできることを目指すほうが良い結果を生みます。


【参考】
『地頭力を鍛える』細谷功著 東洋経済新報社
『仮説思考』内田和成著 東洋経済新報社


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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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