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集団になると人は手抜きする(社会的手抜き)③

■社会的手抜きはどうすれば防げるか?

では社会的手抜きはどうすれば防げるのでしょうか。基本的には前々回挙げた①評価可能性(1人1人の集団への貢献が適切に評価できないからサボる)②努力の不要性(周りが優秀なので自分が努力しても集団の成果に影響を与えないからサボる)③手抜きの同調性(他人がサボっているなら自分もサボる)④緊張感の低下(集団の中にいると当事者意識がなくなり緩んでしまうからサボる)⑤注意の拡散(他人に気を取られて自分のことに注意がいかなくなり、自己意識が低下して目標を意識しなくなるからサボる)を解消するというのが基本的な方向性になります。

・個人の役割分担をはっきりさせる(評価可能性)。
・何らかの形で個人の貢献を測れるようにする。難しい場合は議事録等を用意し公
表する(評価可能性)。
・多様な能力を持った手抜きをしない人材を揃える(努力の不要性・手抜きの同調
性・緊張感の低下)。
・集団のリーダーがみんなの貢献を引き出すような指導力を発揮する(手抜きの同
調性・緊張感の低下)。
・集団間での競争を促すような環境を整備してメンバーのやる気を高める(緊張感
の低下)。
・メンバー間で良好な人間関係を築く。あるいは最初から人間関係が出来ている人
を揃える(評価可能性・緊張感の低下)。
・全体の時間を区切ったり、1人1人の発言の時間を確保したりする(注意の拡散)。
・全体の人数をあまり多くしない(評価可能性・緊張感の低下・注意の拡散)
・能力の低い人には要求レベルが低い課題を用意したり、能力が高い人がサポートしたりする(努力の不要性)。


■結局は人選が大事

社会的手抜きは結局のところはメンバーの能力やパーソナリティに依るところが大です。また分離的課題(集団で1つの解答を出すことが要請され、少なくとも1人が課題に成功すれば課題の完了となるもの)では、そもそも能力が低い人の社会的手抜きが大きな問題になることはありません(みんながやる気がなければ能力の高い人のやる気も削がれることはあります)。

また、そもそも資質の問題なので報酬や罰によってコントロールしようとしてもあまり効果はないでしょう。

まずは直面する課題の質を評価した上でどのような社会的手抜きが生じ、その結果どのような支障が生じうるのかを考えた上で対策を講じる必要がありますが、その際には手抜きをしない人選が最大のポイントになると言えます。




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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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