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現場の改善能力(見える化)②

■「見える化」にあたっての視覚症状

よくある経営の視覚症状には、次の4つがあります。

①近視
とりあえず足元で何が起きているかだけは見えているが、遠くのもの、すなわち根源的な問題や将来を見据えた本質的な課題が見えていない状態。

②遠視
足元が見えておらず、現場で発生している様々な問題や異常が感知されていない危険な状態。経営層によく見られるが、現場レベルでも生じる。

③不同視
ある事象が本社と現場では違うように見えるとか、部門によって見方が異なるといった状態。
同じものを見ていながら同じようには見えていない、認識されていないということは、多様な観点を生むので否定できないが、その後の摩擦や障害の可能性がある。

④白内障
問題や状況がぼやっとしか見えていない状態。
この状態が続くと、問題が発生してもそのまま放置され、やがては取り返しがつかない大きな問題を引き起こすことにもなる。


■「見える化」の4つのバリエーション

このような視覚症状にならないために、「見える化」を発展させる必要があります。言葉遊びのようですが、「見える化」には4つのバリエーションがあります。

見える化:
企業活動に必要な情報や事実、数値を「見える」ようにすること。見る側の意向にかかわらず、「目に飛び込んでくる」状態を作るのが基本。

視える化:
単に事実や数値を把握するだけでなく、さらに「掘り下げてより深く見よう:」という時には「視える化」という言葉が使われる。つかんだ事実や数値を突っ込んで解析しながら、より本質や真因を注意深く見ようとする際のニュアンスとして用いられる。

診える化:
「視える化」と似ているが、具体的な問題を特定するために、さらに「細部を見よう」とする際に「診える化」が使われる。医学における「診断」と同じニュアンスである。

観える化:
深く見る、細部を見るとは逆に、「全体を見よう」とする際の言葉として。「観える化」という言葉が使われる。個別ではなく、全体を俯瞰して把握する際のバリエーションである。

つまり「見える化」を広く、高く進めるのが「観える化」、狭く、深く進めるのが「視える化」「診える化」です。もっともバリエーションといっても、すべて「見える化」の本質を捉えたものです。


【参考】
『見える化』遠藤功著 東洋経済新報社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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