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ホテリング・ゲーム②

■やがて隙間をねらって極右・極左が台頭する

 

前回は各政党の政策がやがては中道化することを、ホテリング・ゲームを使って説明しました。

ホテリング③ ただしすべての党が中道化すると、やがてその隙間を狙って新しい党が生まれることになります。

 

たとえば極右政党のC党が現れたとします。右翼側の有権者のうち、中道のAB両党よりC党の政策に近い考え方を持つ25人は確実にC党を支持することになります。よって、ある程度の生存基盤を確保できることができます。

ホテリング図4 やがてC党は、AB両党と同じように支持層を拡大するために、多少中央寄りにポジションを変更するでしょう。

 

このように見ると、政党の政策の変更や新党の立ち上げは、一種の陣取り合戦という形で見ることができます。社会的背景もありますが、ヨーロッパの極右政党の躍進はホテリング・ゲームと考えたほうがわかりやすいかもしれません。

 

もちろん左派側の隙間を狙った新党の立ち上げも考えられます。枝野氏率いる立件民主党は左側の隙間を埋めるものと考えることができます。

 

 

■小売業の真空地帯理論

 

このような陣取り合戦は政党だけでなく、小売業態の動向を考える際にも応用することができます。小売業の真空地帯理論というものがあります。

 

消費者からの評価が最も高いのは、価格・サービスともにそこそこの水準の業態だと考えられます。そこで高価格・高サービスの小売業では、低価格・低サービスへの移行を志向し、逆に、低価格・低サービスの小売業では、高価格・高サービスへの移行を志向することになります。

 

かくして真ん中の部分では競争が激化する一方で、高・低が両極端の部分で真空地帯が生まれ、その部分で革新的な業態が生まれる可能性が高くなります。

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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