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なぜ考え方が同じ人のほうが憎いのか?

■異端は異教より憎い

 

傍から見ると、2人とも同じ意見に思えるのに、何をそんなに争っているのだろうと思う時があります。異なる意見間より、ほぼ同じ意見だが多少異なる意見間のほうが、争いが激しくなることがよくあります。

 

イスラム教のシーア派とスンニ派とは激しく対立をしていますし、古くは日本でも極左集団の間で血みどろの内ゲバがありました。「異端は異教より憎し」というわけです。

 

 

■人は自分と考えが似ている人を憎む

 

ダートマス大学の次のような実験があります。

 

ビーガン(動物性のものはいっさい食べない菜食主義者、いわば過激派)とベジタリアン(乳製品や卵は食べる菜食主義者、いわば穏健派)の2つのグループに、「一般の人と比べて相手をどう思うか」とたずねたところ、ビーガンのベジタリアンに対する偏見は、ベジタリアンのビーガンに対する偏見よりも、3倍多かったようです。

 

つまり、人は自分と主義主張が似ているけれど、考えを徹底していない人のことを嫌う傾向があるのです。これを同族嫌悪と言います。

 

 

■同族嫌悪はなぜ起きるのか?

 

では、同族嫌悪はなぜ起きるのでしょうか?人はそれまで自分なりの考えや価値観、ルールに沿って生きてきており、それが揺らぐことを恐れます。まったく考えが異なる人であれば、自分とはまったく別の存在であると割り切り、自分のアイデンティティが揺らぐことはありません。

 

一方、自分の考え方とおおよそ同じであるが、多少異なる部分がある相手になると、自分のアイデンティティを脅かす対象となり、多少の違いに非常に敏感になるため、攻撃的になるのです。特に相手の方が優れている、パフォーマンスがよい、みんなに受け入れられているということになると、嫉妬もからみ、この傾向に拍車がかかります。

 

 

■違いよりも共通点

 

同族嫌悪は日常的に見られます。職場のミーティングでの議論や、部下や後輩に厳しく当たる上司・先輩の姿勢なんかは同族嫌悪であることが多いのではないでしょうか?

 

同族嫌悪を回避するためには、違いよりも共通点に目を向けることが大事でしょう。もっとも当人たちには共通点が分かりにくかったりしますから、第三者が指摘してあげることも大事です。

 

場合によっては、似た者同士よりも異なる者同士を組ませることもありでしょう。

 

 

【参考】

『図解 モチベーション大百科』池田貴将著 サンクチュアリ出版

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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