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経済学を学ぶ意義③

■経済なくして社会は語れない

 

受験指導校での経済学の講義も佳境に差し掛かっていますが、教壇から見ていると受講生の方の焦燥感(ぜんぜん分からない!)が手に取るようにわかります。いかんせんほとんどの方にとって経済学は初めての経験ですし、学習内容に身近な感覚が持てないのは無理からぬところです。

 

しかしながら、それでも私は経済学を学ぶ意義は大きいと考えています。なぜなら多くの場合、社会現象は経済現象ととらえることができるからです。

 

不況が続くと治安が悪くなり政権が不安定化し、政権交代に至ることも少なくありません。日本の自民党政権から旧民主党政権への交代はリーマンショック後の不況とは無関係ではないでしょう。ヨーロッパ諸国の政治状況が不安定化しているのは、失業率が高いことが背景にあります。

 

歴史的に見ても、ナチスの台頭はワイマール体制下での経済失政が原因でしょうし、逆に言えば日本で自民党政権が長く続いたのは高度経済成長のおかげだとも言えます。

 

「経済なくして社会は語れない」のです。

 

 

川を上り海を渡れ

 

前回、「川を上り海を渡れ(過去の事例をあたり、海外の事例を調べよ)」という教訓をご紹介しました。私自身、マクロ経済について自分なりに学んだ結果、少しものの見方が変わったような気がします。このブログもそうですが、実証的に裏付けがあるものでないと情報として意味がないと考えています。

 

診断士を始め、コンサルタント、企画部門、政策立案者という立場にある人は、主観ではなく、できるだけ客観的・実証的な姿勢が求められると思います。個人として生きていくためには主観とか価値観といったことは必要でしょうが、助言する、教えるという立場にいる人間が個人の単なるイデオロギーを相手に押し付けるのは間違いだと感じています。そんなところも経済学学習を通じて感じてもらえたら有難いと思います。

 

企業診断2月号で「川を上り海を渡れ」の観点で失業率の改善と人口問題についての記事を執筆しました。機会がありましたらご覧いただければ幸いです。100000009002913409_10204.jpg

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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