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外国人労働者受け入れは増やすべきか?②

■労働力不足は設備投資を促す

 

日本人労働者の不足は、何も産業界にとって悪いことだけではありません。日本人労働者の賃金を上げればそれだけ日本全体で消費が増え、企業の名国売上・利益が増加する(デフレから脱却する)からです。

 

また人手不足は、企業の積極的な設備投資を促します。日本の人手不足は高度経済成長時代から言われており、旧西ドイツが移民政策をとったのに対し、日本は省力化投資をとってより高い経済成長を成し遂げました。

 

また、80年代の円高、人手不足でも、世界でいち早くFA化に取り組み、生産性を向上させてきたのです。

 

 

■日本の生産性が低いのは?

 

デフレ下においてはこれが逆回転します。

 

日本生産性本部によると、2000年に1位だった日本の製造業の名目労働生産性は14(2015)でしたが,これは雇用が維持される一方,長引く景気低迷で製造業の開発投資や設備投資の意欲を減退させた面が大きいでしょう。

 

サービス業では,1位のアメリカの半分以下で,特に卸・小売業は30%程度に過ぎないともいわれています。日米の商文化上の違いもあるでしょうが,これも長引くデフレが大きな原因だと考えられます。いくらでも安い賃金で労働力を確保できたので,省力化          投資を進めるインセンティブが働かなかったからだと思われます(そのツケが人手不足感のある現在に回っています)。

 

安易な外国人労働者の受け入れ拡大は、日本人労働者の賃金の伸びを抑え、設備投資が進まず、生産性が低迷したままになりかねないということを意識する必要があります。

 

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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