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生物学に学ぶ企業生存の6原則①

■複雑適応系とは?

 

企業経営の研究に、生態学や生物学の知見を使うアプローチがあります。これは、もともとの複雑適応系(複雑系)と呼ばれる研究があり、それを経済や経営など社会科学分野に応用するという流れです。

 

複雑適応系とは、多様な複数の相互接続された要素から成る系(≒集合)のことで、それがどのように影響し合い全体が変化するのかを研究します。たとえば、生物の種や気象、地震は、実に多くの要素が関係しあい、ふとした変化で全体の繁栄や絶滅、異常化したりしますが、そのメカニズムを研究します。

 

種の誕生や繁栄・絶滅は、ほんの些細なきっかけだったりしますが、それをプロセス全体で捉えようというわけです。

 

複雑適応系では、エージェント(個々のプレイヤー)たちが起こした局地的な出来事と相互作用がドミノ倒しのように広がり、系全体を作りかえてしまうこともあります(創発)。

系の構造が新しくなったことで、次に個々のエージェントが影響を受け、これが結果として系全体をさらに変えていきます(フィードバック)。このサイクルを繰り返すことで、予測しがたい進化を続けていくのです。

 

 

■企業の6つの生存原則

 

さて、前置きが長くなりましたが、複雑適応系での生物の生存条件に関する知見を、企業経営に適応すると、次の6つの生存原則を指摘することができます。

 

<組織構造>

  異種混合を維持する

  モジュール化を続ける

  冗長性を保持する

 

<マネジメント>

  予測はできないが不確実性は減らせる

  フィードバックループと適応メカニズムを構築する

  信頼と互恵主義を育てる

 

次回から個別に見ていきたいと思います。

 

【参考】

『ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2016 06 月号 (心を動かすデジタルマーケティング)』ダイヤモンド社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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