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プラシーボ効果④(操られる心理)

人はちょっとしたことですぐに操られます。今回はいくつかの実験を取り上げます。

 

■偽ブランドを身につけると不正を働きやすくなる

 

女性を対象に不正行為を働くかの実験を行いました。ブランド品だと実験者に言われたサングラスをかけた被験者と、偽ブランドと言われたサングラスをかけた被験者とでは、後者のほうが不正行為を働く割合が高く、他人への猜疑心が強くなりました。

 

これは偽物に影響を受けて人間性に変化を及ぼした結果といえます。偽物のサングラスをつけた被験者は、「偽物を身につけた人は、誠実さにかけ、嘘をつくことを厭わないはずだ」という自分や他人のイメージに沿って行動したと考えられます。

 

 

■ハンサムなアバターを使うと異性に積極的になる

 

アバターを使った実験では、ハンサムなアバターをあてがわれた人は、実際にも異性に自信のある振る舞いをし、背が高いアバターをあてがわれた人は態度が積極的になり、金持ち設定のアバターをあてがわれた人は、実際の懐事情とは別に積極的になるという結果が得られました。

 

 

■老人をイメージすると歩くのが遅くなる

 

ハーバード大の心理学者であるランガーは、被験者を集め単語の並び替え問題をやってもらいました。あるグループには、「忘れっぽい(forgetful)」「体が不自由な(helpless)」「灰色の(gray)」「頑固な(rigid)」「孤独な(lonely)」「しわのよった(wrinkled)」といった老人と関連が深い単語を見せ、もう片方のグループには老人とは無関連な単語を見せて並び換えをさせました。

 

すべて正解したら帰ってよいと告げ、被験者たちは指示通り研究室を出て廊下を歩きます。廊下には研究者が雇ったサクラの学生ガいて、被験者がエレベーターにたどり着くまでにどれくらいかかるか計測しました。

 

結果は、老人と関連が高い単語を見せられた被験者のほうが、歩くスピードが遅くなったということです。

 

 

【参考】

『「期待」の科学 悪い予感はなぜ当たるのか』クリス・バーディック著 CCCメディアハウス

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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