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大きく考え小さくスタートする(リーンスタートアップ)

■大きく考え小さくスタートする

 

GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の華麗な成功例がある一方で、数多くのベンチャー企業の倒産があります。ソフトウエア企業の上場率は1%程度で、web関連だとそれ以下だと言われます。

 

8つのベンチャー企業のスタートアップに参加し、そのうち4つを株式公開に導いたスティーブ・ブランクは、スタートアップ企業に求められる4つのステップを提唱しています。

 

  顧客発見(聴いて発見す)

  顧客実証(売って検証)

  顧客開拓(リーチを検証)

  組織構築(本格拡大)

ただし、②でダメならピボットで①に戻る。

 

戦略は軸足を変えながら改善し続け、固まるまではリスクが高い大勝負をしません。

 

 

■実用最小限の製品

 

この考え方を、スティーブ・ブランクの一番弟子的な存在であったエリック・リースがリーンスタートアップとして発展させます。

 

スタートアップ企業は、世の中を変えてやろうという大きな野心を持って起業します。そして、それゆえに商品リリースまでに入念な準備を時間をかけて行いがちです。彼はこれこそが誤りなのだと断じています。

 

それは事前にいくら入念にリサーチしたり分析したりしても、実際にあたるかわからないからです。リースは、トヨタ自動車の「ムダを省く」という思想をスタートアップ企業に持ち込みました。


リーンスタートアップ 

すなわちMVP(実用最小限の製品:minimum viable product)を素早く開発し、それをテストマーケティングして試して検証します。「構築する」「計測する」「学ぶ」のループを高速で回転させるのです。

 

技術志向が高いスタートアップ企業の創業者やエンジニアたちは、「わからないからとにかくやってみよう」とばかり、闇雲にプログラムを書き続けます。しかし、「学ぶ(改善する)」につながらないものは、すべて無駄です。作業は提供価値の向上とアイデアの検証(学び)につながるものだけに絞ることが求められます。

 

 

■リーンスタートアップはビジネス全般に適応できる

 

リーンスタートアップの考え方は、本ブログでも何度か取り上げている仮説検証アプローチにほかなりません。スタートアップ企業のみならず、「どんなに少ない情報からでも仮説を構築する姿勢」「前提条件を設定して先に進む力」「時間を決めてとにかく結論を出す力」はビジネスに普遍的に求められることです。

 

 

 

【参考】

『リーン・スタートアップ』エリック・リース著 日経BP

『経営戦略全史』三谷宏治著 ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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