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順番が早いほうが有利なとき

みなさんは、面接の時に「順番が早いほうがよかったな」とか、「もっと遅い時間帯のほうがよかったな」とか思ったことはないでしょうか。私も面接官の経験がありますが、1日(あるいは何日も)面談していると、はっきりいって飽きてきますから、それが評価にまったく影響しないかというと自信がありません。

 

評価する側も人間である以上、面接を受ける順番が評価に影響を与える可能性は否定できません。今回は、順番が早いほうが有利な状況をご紹介します。

 

 

■投票で選ばれる場合

 

これは投票用紙の最初の方に名前が書かれている方が選ばれやすいということです。教育委員会から市議会、カリフォルニア州からテキサス州まで、数千件の選挙を調査したところ、投票用紙には一貫して、用紙の最初に書かれた名前を好む傾向が見られたそうです。

 

2000年、ブッシュJrとゴアで争われた大統領選は、得票率で勝ったゴアが破れるという歴史的な大接戦でした。ブッシュの名前が最初でなかった州よりも最初だった州の方が9、4%も得票率が高かったのです。おそらく名前の順番が異なれば、ゴアが勝っていただろうといわれています。

 

 

■自分がデフォルトの選択ではない場合

 

あなたがデフォルト(初期設定)の選択ではない場合、たとえば新規クライアントの獲得の際、その顧客とすでに取引がある企業(デフォルト設定)に対抗して自分を売り込む場合、最初に名乗りを上げれば、意思決定者に新鮮な印象を与えることができます。

                                                        

 

■競争相手が少ない場合

 

競争相手が比較的少ない場合(5人以下くらい?)、最初の順番だと初頭効果を利用できるがあります。初頭効果とは、最初に与えられた情報が後の情報に影響を及ぼす現象のことです。たとえば第一印象で好印象を持った人物は、その後の行動も良く評価されがちです。

 

人が複数の情報に触れた場合、後から触れた情報よりも、最初に触れた情報のほうが印象に残りやすいです。

 

 

■面接を受けるときに、ほかにも強力な候補者がいる場合

 

心理学者のウリ・シモンソンらは、MBAの入学志望者9000人以上を調べ、面接官はたいてい「狭い括弧づけ」を行っていることを明らかにしました。つまり、少数の希望者が全体を代表すると推定してしまうのです。よって、順番の早いほうに優秀な志願者がいると、面接官は、それ以降の志願者のアラ探しを積極的に行う傾向があるのです。

 

 

【参考】

When 完璧なタイミングを科学する』ダニエル・ピンク著 講談社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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