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リアルオプション(段階的意思決定)③

■オプションで価値を高める

 

新事業開発や新製品・新サービスの開発にあたっては、大きなリスクが伴います。ベンチャービジネスでは、「大きく描き小さく賭ける」というリーンスタートアップという考え方が基本になりますが、これは通常の新事業開発でもいえることです。

 

最初から本格的な投資を実行するのではなく、いろいろとオプションを追加することでプロジェクトの価値を高めることができます。代表的なオプションとして、次のようなものがあります。

 

延期オプション

段階オプション

撤退オプション

転用(柔軟性)オプション

参入オプション

 

 

■延期オプション

 

将来の不確実性が高い状況で、着手金のような最低限の資金を支払うことで意思決定を先延ばしにするというものです。状況がもし好転すれば、その時点ではじめて大きな投資の意思決定をすることでリスクの低減を図ります。

 

また、最終判断を延期することで稼いだ時間で必要な知識の学習が可能となり、プロジェクトの成功確率を高めることができます。

 

例)

・マーケティングリサーチを行って反応を確かめる

・シンクタンクの景気調査を買ってから投資判断する。

 

 

段階オプション

 

リスクが大きいプロジェクトをいくつかのフェーズに分けて段階的に投資を行うというものです。フェーズ終了ごとに評価を行ない、次のフェーズに進むか判断します。状況が悪ければその段階でプロジェクトは終了します。あるいは、フェーズ終了後に明らかになった状況ごとの対策を講じます。

 

延期オプションと同様、最終判断を延期することで稼いだ時間で必要な知識の学習が可能となり、プロジェクトの成功確率を高めることができます。

 

例)

・部分投資を行い状況がよければ拡大投資する。

・研究結果に応じた技術を選択する

 

 

【参考】

『不確実性分析 実践講座』福澤英弘・小川康著 ファーストプレス

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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