fc2ブログ

コミュニケーションの基本(AIM)②

前回に続き、コミュニケーションの基本フレームワークであるAIMの例を見ていきます。

事務連絡の失敗事例です。

 

「ある会社が111日から出張・経費精算書の書式と提出方法を変更することにした。その会社の担当役員は、1000人の全社員に向けて「71日から、出張・経費精算書の書式と提出方法が以下のように変わります。・・・」と詳細なメールを送った。」

 

まず「このメールを全社員に送る必要があったか?」ということです。実際、この会社で出張業務に関わっている人は100人、出張・経費精算書の作成業務に携わっているのはたった10人だったとしたら、残りの890人には不要なメールになります。

 

このケースでは、10人と100人に、別々のメールを送り、必要な情報を伝えるべきでした。事務を請け負うアシスタント10人には、詳細な長文メールとサンプル書類を送り、出張する100人には「出張・経費精算書の書式と提出方法が変わりますので、アシスタントに伝えました」と数行のメールを送ればよかったのです。

 

こういう事態が続くと、経営陣からのメールが来るたびに社員は「また不要な事務連絡か」と思って、削除してしまいます。結果、本当に必要なメッセージが社員に届かなくなってしまうことになります。

 

A=Audience(聴衆)

事前に考えること

この変更を誰に伝えるべきか

→出張業務に関わっている管理職100人と精算書を作成するアシスタント10

 

IInterest(目的):

事前に考えること

誰に何をしてほしいか

→管理職100人には変更した事実を知ってほしい、アシスタント10人には、新しいシステムで精算書を提出・作成してほしい

 

MMessage(メッセージ):

事前に考えること

100人と10人に同じメッセージを送ってよいか

→出張する100人には、「出張・経費精算書の書式と提出方法が変わりますので、アシスタントに伝えました」と数行のメールを送る

→事務を請け負うアシスタント10人には、詳細な長文メールとサンプル書類を送る

 

【参考】

『スタンフォードでいちばん人気の授業』佐藤智恵著 幻冬舎

 

スポンサーサイト



プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR