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社会的証明①

■社会的証明の原則

 

社会的証明の原則とは、「人は行動するとき、または何かを決定するとき、他の人の行動を意識しながら決める」というものです。

 

「業界NO1」「今最も売れている」「シェア1位」といった言葉を聞くと、「多くの人が支持しているのだからきっとよいものなのだろう」と考えがちです。これは一種の同調行動です。

 

ある営業コンサルタントによれば、「相手を言いくるめるのであれば、何か証拠を示すより、ほかの人の行動を説明するほうが効果的だ」といいます。「この製品はこういう利便性がありますよ」と言うより「すでに〇〇台売れています」という言い方のほうがよいというわけです。

 

社会的証明の原則は、身近な場面でもよく見られます。たとえば路上パフォーマンスのチップを入れる箱にあらかじめ何枚かの紙幣を入れておくといったことがあります。チップを入れた人がいるということを示すことで、観客もチップを入れやすくしようというのです。

 

 

■人が他人に無関心になるのは?

 

街角で困っている人がいたらあなたは助けるでしょうか?おそらくケースバイケースでしょう。

 

こんな実験があります。

 

(実験1)

てんかんの発作のふりをした人を助けるかという実験です。傍観者が1人の場合は約85%の人が助けましたが、傍観者が5人の場合は31%でした。

 

(実験2)

ドアの下から上がってくる煙を見て、消防署等に通報するかという実験です。傍観者が1人の場合は75%が通報し、傍観者が3人の場合は38%に過ぎませんでした。

さらに3人のうち2人があえて無視するように指示された場合、残りの1人が通報したのはたった10%でした。

 

つまり1人の場合は緊急事態に際して行動しますが、他に見ている人が大勢いると「ほかの人が行動するだろう」「他の人が無視しているのだからきっと大したことではないのだろう」と思ってしまい、行動しなくなるのです。

 

【参考】

「影響力の武器[第二版]」ロバート・B・チャルディーニ著 誠信書房

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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