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なんとかシンキングあれこれ

世の中的には「なんとかシンキング」的なものが多くあります。思いついただけで、ストラテジック・シンキング、ラテラル・シンキング、ロジカル・シンキング、ビジュアル・シンキング、バーティカル・シンキング、システム・シンキング、デザイン・シンキング、レバレッジ・シンキング…。

場合によっては無限に出てきそうな感すらあります。論理学やフェルミ推定なんていうのもありますね。

すべての「シンキング」について網羅したわけではありませんが、おおよそ①バーティカル・シンキング、②ラテラル・シンキング、(③)クリティカル・シンキングの3つが代表的で一部のものを除けばいずれかに含まれると考えて問題ないと思います。一般的な定義は次のとおりです。


バーティカル・シンキング(垂直思考)

ある事実の束から疑えない結論を導き出す思考法。事実と提案(結論)の間に、疑えない因果関係を生み出す思考とも言えます。 

・第1の目的は、自分の説得力を高めること。きちんとした事実をベースにして理由を積み上げた上に提案(結論)があるのが、ビジネスにおけるコミュニケーションの基本構造です。単なる思い込みや推測、成立しない因果関係の場合はこの基本構造が崩れてしまいます。

・第2の目的は、自分の問題解決力を高めること。問題解決力は「問題を発見する力」と「問題を分割する力」の2つに集約されます。

ロジカル・シンキング(ロジック・ツリー、MECEなど)とほぼ同義で扱われるケースが多いようです。システム・シンキングなんていうのもこれに含めてよいと思います。いわゆる左脳型(注)の思考法です。


ラテラル・シンキング(水平思考)

斬新なアイデアを生むための思考法。いわゆる発想法の類が該当します。ツールとしては、マンダラートやオズボーンのチェックリストが有名ですね。いわゆる右脳型の思考法です。


(③)クリティカル・シンキング(批判的思考)

以前ご紹介しましたが、建設的な批判精神に基づく思考法。相手の論理の検証を行うこと、そして①で構築した自分の論理を確かなものにすること(ツッコまれないようにすること)が目的です。カッコとしているのは、①とセットでだからです。またクリティカル・シンキングというタイトルの本でも実際にはロジカル・シンキングの本であったりするケースもあります。


さて、①から③まで個別に挙げましたが、実際にはセットで考える必要があります。ラテラル・シンキングで仮説(アイデア)を立て、バーティカル・シンキングでそれを論理的に固め、クリティカル・シンキングで検証するというのが基本的な流れです。

また、ここで強調しておきたいのは、斬新なアイデアの発想と論理の構築はまったく別のものであることです。一般的には、問題の発見(課題設定)はバーティカル・シンキングとされるケースが多いですが、今までに経験がなく、これまでとは異なる観点が求められる場合には、ラテラル・シンキングが求められてきます。バーティカル・シンキングとラテラル・シンキングでは、求められる状況も思考の進め方もまったく異なります

それぞれの進め方については、回を改めて考えていきます。


注:
近年の研究によれば、脳ミソがぱっかり右と左に分かれて個別に活動しているわけではなく、互いに作用し合って活動しているというのが正しいようです。まあ便利なので右脳(論理)・左脳(創造)という言葉を使っているとご理解ください。

【参考】
「これからの思考の教科書」酒井穣著 ビジネス社
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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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