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会社が繁栄できるのは何年?①

シャープの例を挙げるまでもなく、企業の栄枯盛衰には激しいものがあります。ちなみに世界的に著名な企業ランキングであるフォーチュン500の売上高上位50社については、20年間(1985年~2005年)で約7割の企業が入れ替わっています。一体、企業はどれくらいの期間、繁栄できるのでしょうか。これについては、少し前の話ですが、2013年11月に日経ビジネスで特集がありました。


■企業が繁栄を謳歌できるのは平均で18年

日経ビジネスでは1983年にも同じような特集を組んでいます。

当時の調査の計算方法は、1890年代以降、ほぼ10年ごとに、売上高や総資産額から「当時の旬の企業100社ランキング」を作成し、1つの企業がランクインしてから圏外に姿を消すまでの平均滞留期間を「反映を謳歌できる期間」と定義しました。これによると平均滞留期間は約30年となりました。

一方、2013年発表の調査では、株式時価総額を基準とし、バブル崩壊から現在まで時価総額上位100社を10年ごとに調査、前回調査と同様に平均滞留期間を計算すると18.07年になりました。

算定基準を株式時価総額としたのは、ただ売上高や総資産額が大きいだけで利益を出していない企業を排除するためだとしています。

参考までに株式時価総額と売上高のランキング推移を掲載しておきます。
時価総額ランキング

売上高推移



■会社の生存期間は逆に長寿化の傾向

一方、会社が創業してから倒産するまでの厳密な意味での生存期間を帝国データバンクとの共同調査で試算したところ、2003年には31.6歳だった日本企業の平均寿命はその後、上昇トレンドを示し、2013年度では平均34.9歳まで長寿化していました。

旬の時期は短縮しているのに平均寿命は伸びている理由は、新陳代謝が進んでいないということを意味していると日経ビジネスでは分析しています。

企業の新陳代謝を示す指標としては、開業率・廃業業があります。日本の場合、2012年度で見ると、開業率は4.6%、廃業率は3.8%となっています。統計の性質が異なるため、単純には比較できないものの、日本の開業率・廃業率は、欧米の半分あるいはそれ以下となっており、確かに企業の新陳代謝が進んでいないと言えそうです。


【参考】
『日経ビジネス 2013年11月4日号「最新版 会社の寿命」』日経BP社
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No title

こんばんは。企業経営54点の(実感20点)の興奮冷め
やらぬなかの本日のコメントです。(笑い→きちんとご指導どおり必要なところインプットして前向きにすすみますのでご安心を!)
企業の寿命が延びている点ですが 一面では
つぶれる前にMAや合併などの手法で統合したり
事業承継したりするケースが増えているような実感があります。
事実日本のメガバンクは 実質ほとんどが倒産状態に
あったところで合併や その後の大赤字で税金の投入などなどあって生き延びています。また私のもといた
年商2000億の酒類卸の会社もつぶれる寸前の
小型卸を20年で30社以上実質ただで購入しました。
またその持ち株会社のもっていた全国1000店舗を
もつコンビニチェーンは実質債務超過が100億以上あり
倒産状態でしたが〇〇〇〇ーマートに130億円で
売却しました。また 最近話題になっている液晶の
家電会社も・・・。
企業の寿命は延びているかもしれませんが、なかみは
当然ながら時代の変化とともに大きく変貌しているのでしょうね。     
といつものように文脈からはずれたコメントとなってしまい失礼しました。

No title

おはようございます。
コメントありがとうございます。

答練お疲れ様でした。しばらく続きますががんばってください。

さて私も天邪鬼で雑誌の記事を紹介しておきながらなんなのですが、平均生存期間延長の話はゾンビ企業の延長よりも開業率の低さの問題があったのではないかと思います。

日本の平均寿命の上昇の原因が寿命の延長と少子化の2つによるものと同じ構造ですね。

ゾンビ云々とはいうものの、マクロ的には雇用の受け皿となる新興企業や代替産業がないとどんどん潰すわけにもいかず、さりとて無駄に延命させるのもどうかという点が悩ましいところでしょうね。



プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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