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役割分担の基本①(垂直分業・機能別分業・並行分業)

管理職になると1つの組織単位が任され、その効率的・効果的な運用に関して権限と責任が与えられます。組織の基本は分業(役割分担)です。すなわち各メンバーにどのような役割を与えていくかが管理職の第一の仕事ということになります。
今回は組織の役割分担について見ていきましょう。


■役割分担の基本形は3つ

分業には垂直(階層別)分業、機能別分業、並行分業の3つしかありません(組み合わせることはあります)。

(1) 垂直(階層別)分業
垂直分業
垂直分業とは、階層レベルごとに固有の機能や役割を割り振るというものです。会社組織になるとより上位の階層になるほど「考える」「指示を出す」という役割が求められ、逆に下位の階層になるほど「実行する」という役割が求められるようになります。上位層は下位層に作業を任せることで、より高度で複雑な意思決定に専念することができます。


一方、同一階層内の分業は水平分業と言いますが、これには機能別分業と並行分業の2つがあります。


(2) 機能別分業
水平分業
機能別分業とは、異なる役割をそれぞれが受け持つような分業のことです。たとえば製品を製造するためには、設計・部材の調達・加工や組立などの作業が生じますが、これは機能別分業の例です。事務職の仕事でも何らか他部門との協働はありますから、機能別分業が多いでしょう。

機能別分業には、それぞれの作業の専門性を高めるメリットがあります。一方で、各作業は互いに影響を与え合うわけですから、ある作業の成果が悪いと他の作業の成果にも響いてきます。作業間の調整が必要であり、それを担うのが管理職というわけです。


(3) 並行分業
平行分業
並行分業は、同じような作業を同時並行的に行う分業です。たとえばA店・B店・C店で同じ業務を行う、営業担当者ごとに担当エリアを分けるといったケースです。

並行分業は、機能別分業と異なり、それぞれが独立しており、他のユニットの仕事の出来栄えに過度に左右されないで成果を上げることができます。また共通でかかる費用をみんなで負担できるというメリットがあります。たとえばブランドイメージやノウハウを各ユニットで共同利用できるといったことです。


■分業の考え方を組織編成に応用する

垂直分業・機能別分業・並行分業の考え方は、管理者がこれから組織ユニットを形成する際に応用できます。サブの管理者をおけば管理者はより高度な判断に集中することができます。また作業を割り振る際にはできるだけ互いに影響しあわないように並行分業を図ることが効率化につながります。作業間で調整が必要な場合には、全体の流れをスムース化することが管理者の第一のマネジメント・ポイントになります。


【参考】
『キャリアで語る経営組織』稲葉祐之、井上達彦ら著 有斐閣
『組織デザイン』沼上幹著 日本経済新聞社



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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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