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役割分担の基本②(チームの人選)

チームを組成する際には、リーダーがリーダーシップを発揮できるような人選を行う必要があります。そのためには多様な能力を持ったメンバーを揃えることが求められますが、一般的にチームが有効に機能するためには、次の9つの役割が求められるとされます。


■チームが有効に機能するための9つの役割

(1)創造・革新者
想像力に富み、アイデアやコンセプトを生み出すのが得意。多くの場合、独立心が強く、自分のペースややり方で仕事をすることを好む。

(2)探求・プロモーター
新しいアイデアを取り入れ、その趣旨を擁護する。創造・革新者のアイデアを採用して、それを進行するために何が必要なのかを見出すことが得意。ただしアイデアを細部にわたり最後までマネジメントすることはあまり得意でない。

(3)評価・管理者
情報を収集し分析を行うこと、すなわち選択肢の比較検討を行うことに強みがある。意思決定の際に、いくつかの選択肢が与えられた中で最も良い案を評価することが得意。

(4)推進・組織者
アイデアを現実化し、実行するための実施要領を設定する。期限を守るように目標を設定し、計画を策定し、人員を組織化して実施体制を確立する。いわゆる指示的なリーダーシップを発揮する。

(5)完結・生産者
「推進・組織者」と同様、実際の成果に関心を持つ。ただし期限を設定することではなく、期限を守り計画が実施されているかに目を配ることにより重点を置くことが異なる。標準を満たす成果物がきちんと生産され続けることに意義を感じる。

(6)管理・検査者
ルールや規則の設定と執行に強い関心を持つ。
細部を精査して誤りのないように確かめることを得意とする。様々な事実や数字を確認して細かく正確さを求めようとする。

(7)擁護・維持者
しかるべき業務の遂行方法について強い信念を持つ。チームと外部の人々が対立した場合には、チームを守るためのタフな交渉を行う。
同時にチーム内部でもメンバーを強力に支援することで、チームに安定性をもたらす。

(8)報告・助言者
チーム内で良い聞き役となり、自分の視点を他人に押し付けることはしない。
意思決定を行う前に、できるだけ多くの情報を入手しようとする傾向があり、チームに対しても決定を下す前にさらに情報を集めるよう慎重さを求め、誤った意思決定や行動を防ぐ役割を果たす。

(9)連結者
他の役割と重複するが、その他8つの役割の意見を理解し、調整し、チームメンバー全員の協力を築こうとする。
他のメンバーが果たすことが出来る様々な貢献を認め、人々やその行動に相違点があってもそれを乗り越えて1つにまとめようとする。


■チームが機能不全になっている場合は?

9つの役割は、場合によっては1人が複数の役割を掛け持ちすることもありますし、(たとえばルーティン作業のように)すべての役割が揃っていなくてはならないというわけでもありません。

しかしながら失敗するチームの多くが、9つの役割のバランスが悪い(似通ったタイプの人間ばかり揃えている)、あるいは適性がない人が役割を担っているということが確認されています。チームが機能不全になっていると感じたら、不足している役割がないか、各メンバーが適性に沿って役割を担っているかを確認する必要があります。

その一方で、人間の適性はそうそう変えられるものではありませんから、予めチームで必要となる役割を認識した上で慎重にメンバーを揃えることが最も重要でしょう。結局のところ「人選が8割」ということではないでしょうか。



【参考】
『サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている』西内啓著 マイナビ




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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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