FC2ブログ

どのように自社商品を位置づけるか(市場ポジショニング)⑥

■知覚マップの作成

ポジショニング分析では、消費者が意識する製品の知覚上の位置づけを表す知覚マップを作成し、当該製品の知覚上の位置づけを分析・評価します。

<知覚マップの目的>
①新製品開発における市場機会の発見のため
②時間の経過に伴うポジショニングの変化を把握したり、予測したりするため
③新製品開発における市場機会の発見のため


たとえばスポーティー性と経済性の2軸から知覚マップを作成し、自社・他社を含め展開中の各ブランド(車種)の位置づけをマッピングしたら、下図のようになったとします。
知覚マップ

この場合、もし新ブランドを展開しようと思ったら、競合が多い右上のポジションは取らず、競合が少ない左上のポジションを取ると思います。


■既存ブランドのリポジショニング

また知覚マップは既存ブランドのリポジショニング(ポジショニングの修正)にも使うことができます。たとえば右上のBブランドをより競合が少ない左上にシフトさせるといったことです。

かつてのヒット商品が時代の変化とともに勢いを失い、ポジショニングの修正に迫られることがあります。ロングセラー化にとともにユーザー年齢が高まり、若い人が購入しなくなるといったケースです。たとえばリーバイスのジーンズ、花王エッセンシャルといったものです。

また発売したはいいが、売上がイマイチでポジショニングを修正する場合があります。たとえばファブリーズは、そもそも「布の臭いを取りたいと考える人たち」を対象とした、衣料用消臭スプレーでした。この市場は2~3億円規模で、そもそもそれほど大きな売上は望めませんでした。しかしながら「部屋の臭いを気にする人たち」を対象とした、室内消臭・芳香剤とリポジショニングした結果、100~200億円の市場が見込まれるようになりました。

同様のケースとしては、乳幼児用から成人女性まで対象を拡大したジョンソン・ベビーオイル、対象を様々な症状から「シミ・ソバカスを体の内側から治す」にフォーカスしたハイチオールCなどがあります。

【参考】
『売れる仕掛けはこうしてつくる』栗木契、清水信年、余田拓郎編 日本経済新聞社


スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR