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モチベーションの概要①

このブログでもモチベーションについていくつか取り上げてきましたが、少しここで整理しておきたいと思います。


■モチベーションに影響を与える要因①(欲求・感情・認知・環境)

モチベーションに影響を与える主要な要因としては、次の4つがあります。

①欲求
「おなかが空いたから何か食べたい」「お金が必要だから働く」といったニーズに基づくものです。「○○が足りないからその不足を埋めようとする(そのための行動を起こす、あるいは行動の意欲が引き出される)」ということで充足欲求と呼ばれることがあります。

生理的・安全の必要性を満たすこと以外に「自己実現したい」「成長したい」「認めて欲しい」といった欲求もあります。

②感情
喜怒哀楽、もっと単純に言えば「快・不快」の感情はモチベーションに影響を与えます。
人間は、快を感じる対象に接近する一方、不快を感じる事象を回避しようとする意思・意欲があります。

③認知(価値・期待)
本人の意識や信念、価値観、期待(主観的な確率)はモチベーションに影響を与えます。
たとえば達成意欲が高い人もいればそうでない人もいて、困難な目標に対する意欲は異なるでしょう。また、与えられた課題に対する実現可能性(主観的な確率)は人によって異なり、それがモチベーションに影響を与えます。

④職場環境
①から③までが個人的な要因であるのに対し、これらに影響を与えるのが環境です。

たとえば上司の指示・支援のしかたや同僚との関係によってモチベーションは変わってくるでしょう。また人的な環境以外にも、評価制度や報酬制度、組織文化などの社会・文化的環境、職場の快適さなどの物理的環境によってもモチベーションは影響されます。


■モチベーションに影響を与える要因②(外発的動機づけ要因と内発的動機づけ)

モチベーションに影響を与える要因としては、以前にも取り上げた外発的動機づけ要因と内発的動機づけ要因があります。

●外発的動機づけ
外的報酬によりモチベーションを高める。
給料・賞与、昇進、賞賛・表彰など。

●内発的動機づけ
内的報酬によりモチベーションを高める。
熟達感、成長感、充実感、達成感、責任感、使命感、好奇心など。


先の4つとの関係で言えば、認知は内発的動機づけと環境は外発的動機づけと関係が強く、欲求と感情は両方の動機づけに関わっていると言えます。


■理想的なモチベーション状態

理想的なモチベーションとは、社員1人1人が、ポジティブな感情を感じつつ気持ちを集中させ、注意を課題に向け、持続的に努力するような「熱中」した心理状態をいい、心理学ではエンゲージメントと言ったりします。要は、個人が自らの成長のために挑戦意欲を持って粘り強く課題に当たる意欲です。

人の心理状態を下記のように不満・不満なし(普通)・満足の3段階に分けた場合、従業員には高い満足を感じて欲しいわけですが、そのためには質の高いモチベーションをどう実現するかがカギになります。

満足・不満
(つづく)

【参考】
『モティベーションをまなぶ12の理論』鹿毛雅治編 金剛出版


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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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