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モチベーションの概要②

前回、質の高いモチベーション(エンゲージメント)とは、「個人が自らの成長のために挑戦意欲を持って粘り強く課題に当たっている状態」であり、従業員に高い満足を感じてもらうには質の高いモチベーションをどう実現するかがカギになるということを触れました。


■3つのやる気

私たちのいうやる気(モチベーション)には、少なくとも次の3種類があります。

(1)タスク(課題)型やる気
特定の対象や内容に対し、興味または意義づけ、価値づけを伴うやる気。

(2)エゴ型やる気
自尊心に基づいたとしたやる気。

(3)賞罰型やる気
賞を得る、あるいは罰を避けるために行動する典型的な外発的動機づけ。

タスク型やる気は質の高いモチベーションに直結しやすいのに対し、エゴ型やる気と賞罰型やる気は、確かに行動を開始する契機となり、やる気の量を高める働きはあるものの、必ずしも質の高いモチベーションを促すとは限らず、場合によってはそれを阻害することにもなります。

タスク型やる気が質の高いモチベーションにつながるのは、「こんな自分を目指したい」「達成したい」という成長意欲や挑戦意欲を刺激するからです。一方、エゴ型やる気と賞罰型やる気は、失敗しないようにという意識が強まり消極的な姿勢が取られやすくなります。


■質の高いモチベーションを引き出すためには

質の高いモチベーションとは内発的に動機づけられたものであり、それを引き出すためには次の3つの欲求を満たす必要があります。

①有能さの欲求:自分の能力を発揮したい、自分が優秀だと感じたい
②自律性への欲求:自分で行動を選択したい、自分に任せて欲しい
③関係性への欲求:人々と良い関係を築きたい

そして、これら3つの背後にあるのが承認欲求(自分のことを認めて欲しい)です。

自分が優秀だと感じるためには、周りの評価が裏付けになるはずです。また、「任せて欲しい」とは「認めて欲しい」とニアイコールですし、逆に言えば認められなければ任されることはないでしょう。周りの人と良い関係を築くためには、まず自分が認められることが前提となります。

よって、質の高いモチベーションを引き出すためには、有能さ・自律性・関係性の欲求を満たす必要があるが、そのためには承認欲求に働きかける必要があるということになります。


【参考】
『モティベーションをまなぶ12の理論』鹿毛雅治編 金剛出版
『行動を起こし、持続する力』外山美樹著 新曜社
『承認欲求』太田肇著 東洋経済新報社
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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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