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正しい目標設定③

目標が低いとモチベーションが上がらず、達成しても自信にならない。反対に目標が高すぎると、達成できず挫折することが多くなるため自信にならず、結局モチベーションが下がる。
ではどうしたらよいでしょうか?

■目標と評価は分ける

取り組む前は、高めの要求水準を持って、多少無理なくらいの高い目標を設定します。たとえば、これまでの実績からして少なくとも100くらいは可能、頑張れば120あたりまで伸ばせるかもしれないという状況で、無難に105あたりを目標にすると、達成はしやすいもののチャレンジ性が乏しいため、モチベーションは高まりません。

同じ状況で、非現実的な150あたりを目標にしたらどうでしょうか。達成はできない可能性は高いもののチャレンジ性が高く、最大限のモチベーションを持って限界に挑戦していくことで、150は無理でも130くらいまでは伸ばせるかもしれません。

少し高い目標のほうがチャレンジ精神を引き出して高い成果を生み出します。ただし結果が出た後は、要求水準を現実的な水準に引き下げるのが、モチベーションを維持するコツとなります。

少し高めな150を目標にして、たとえ130に終わったとしても、評価時点での要求水準を現実的な100に置きます。すると、130というのは、これまでの実績からして可能と思われた100をはるかに超えているばかりでなく、頑張れば到達する可能性もあると思われた120をも超えているので、十分納得することができ、達成感や熟達感を得ることができます。その結果、モチベーションを高く維持することができます。


■目標は高く評価は現実的に

目標を低い水準にすれば(例:100)にすれば、高い成果(130)は得られず、かといって高すぎる目標(150)を設定すれば、達成できずに挫折感を味わうことになります。よって目標は高めにおきつつも実績がこれまでよりも高ければそれは公正に評価するという2つの軸を設定することが求められます。事後の評価では、どれだけ上回ったかを評価することも大事です(達成120と130で差をつける)。

目標は高く設定しつつも評価は現実的にすることで、「正しい目標設定①」で触れた天井効果(目標を達成するとそれ以上に頑張らなくなること)を避けることが可能になります。

天井効果の要因の1つは、これ以上頑張って今期あまりに高い実績を残すと、次期にもっと高い目標を課せられて苦しむことになると予想するため、ほどほどにしておこうという心理が働くということでした。目標達成に至らなくても実績評価を現実的に行えばこのようなことは起きにくくなるでしょう。

また2つめの要因である「ノルマを達成したかしないかだけで評価がなされ、目標を上回った部分に対する評価がないと、目標以上の成果を出しても意味がないと判断され、目標達成が見えてきたら、もう頑張る気力が沸かなくなるということ」も避けることができます。


■目標は高ければよいわけではない

もっとも高い目標のほうがチャレンジ精神を引き出して高い成果を生み出すといっても、非現実的な目標(例:200)だと、最初から無理だと諦めてしまいモチベーションは上がりません。

また達成動機が弱い人は、そもそもチャレンジを好みませんから、高い目標を設定してもモチベーションが上がるとは限りません。

よって、現実的な範囲で高い目標を設定する、達成動機の強弱に応じて目標を設定する、達成動機が弱い人は成長したいという欲求を持たせるといった配慮が必要になります。


【参考】
『モチベーションの新法則』榎本博明著 日本経済新聞出版社



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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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