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ブレイン・ストーミングでよいアイデアは生まれるのか?①

『「三人寄れば文殊の知恵」か「船頭多くして船山登る」か②』で、問題創造型意思決定においては、グループでの意思決定が有効となりうることを説明しました。

ビジネス環境においても、今後、問題創造型の意思決定が求められる場面が多くなるでしょう。そもそも問題や課題がよく分からず、それに対する解決策もよく分からないのであれば、意思決定というよりはアイデアの創造といったほうがよいかもしれません。グループでのアイデアの創造ということでは、ブレイン・ストーミングが有名ですね。

ブレイン・ストーミングとは、各メンバーがアイデアを出し合うことによって新たな発想の誘発をねらうものです。歴史は古く、1950年頃代初頭に考案者であるアレックス・F・オズボーンによって命名されたようです。

「1人の頭脳のひらめきが他の人々の持つ素晴らしアイデアに火をつけて、一連の爆竹のようにつぎつぎと鳴り渡らせる(連鎖反応を生む)」ことが理想です。

そのために、リーダーは問題の提示とともに、次のことを説明しなくてはならないとされています。

① 判断力は排除すること。アイデアに対する批判は翌日まで押さえておく。(批判厳禁)

② 「乱暴さ」が歓迎される。アイデアが突拍子のないものになるほどよい。調子はいつでも下げられるのだから、どんどん思い切った提案をすること。(自由奔放)

③ 量が必要である。下手な鉄砲も数打てば当たる。(質より量)

④ 結合と改良が大切である。自分のアイデアを出すばかりではなく、人の出したアイデアを改良する方法を提案しよう。また、いくつかのアイデアを組み合わせて別のアイデアを作り上げよう。(アイデアの結合)


同時に、「取り上げる問題は明確化しておく」「取り上げる問題は1つに絞る」「メンバーは5~10人が理想」「経験者と未経験者を混ぜたほうがいい」とされます。

ブレイン・ストーミングで出たアイデアはカード(ポストイット)に記入しておきます。一般的にはその後にKJ法によりグループ化、図解化して結論をまとめます。企業内研修などでご経験があるかもしれません。

しかしながら、1970年代中頃には、このようなブレイン・ストーミング(仮にオリジナル・ブレイン・ストーミングとしましょう)はあまり斬新なアイデアがでないことが研究結果によって明らかになってきました。グループで4つのルールを使うよりも、個々人で使ったほうが有効性が高かったのです。

どこに問題があったのでしょうか。また成果を上げるためにはどのように改善すればよいのでしょうか。次回以降、明らかにしていきたいと思います。

【参考】
「創造力を生かす―アイディアを得る38の方法」アレックス・F. オスボーン著 創元社
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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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