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集団でよい知恵が生まれるか?③(集団の知恵を引き出す条件)

どうすれば集団の知恵が生まれるかについては、以前も取り上げたことがありますが、多少の補足を加えながら再掲したいと思います。
集団の知恵を引き出すためには、4つの条件を満たす必要があります。

■意見の多様性

集団のメンバーがそれぞれ専門性が高い知識や情報を持っている。同じ専門性を持った人が集まったところでブレイクスルーは生まれません。またみんなの専門分野が同じなら、より専門性が高い人が決めればよいだけで、集まって意見を出し合うメリットがそもそもあまりないでしょう。


■独立性

集団のメンバーは他者の考えに左右されない。周りの意見や雰囲気にむやみに流されないということです。


■分散性

集団のメンバーは身近な情報に特化し、それを利用できる。①や②とも関連しますが、同じ情報ソースしか持っていない人が集まっても同じ意見になるだけでしょう。確かに共通の認識や知識がなければそもそも集団の意思決定は成立しませんが、さりとて異なる視点が求められるので、情報源はできるだけ分散していることが望ましいでしょう。


■集約性

個々人の判断を集計して集団として1つの判断に適切に集約するメカニズムが存在する。個々のメンバーの自律性についての①から③と異なり、どうやって最終的に集団の意見としてまとめるかに関するものです。

意思決定のプロセスには、満場一致、多数決、決選投票(トーナメント方式)ポイント制などがありますが、やり方によっては結論が変わってしまうことが明らかにされています。どのように適切にみんなの意見を集約できるかが鍵となります。

また、これは議長の手腕によるところも大きいです。公平性を確保するとともに、共通目的や共通認識を明確化し、みんなが同じ方向に進むようにしなくてはなりません。


【参考】
「凡才の集団は孤高の天才に勝る」キース・ソーヤー著 ダイヤモンド社


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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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