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分かっていてもできないのはなぜ?(自己効力感)

貯金・自己啓発・禁酒・運動などやったほうがよいのは分かっているのに、なかなかやらないことはあるかと思います。今回はその理由について考えたいと思います。


■分かっていてもできない理由

やったほうがよいのに分かっていてもできない(やらない)理由の1つは、「どうすればよいのか分からない」からです。「こうすれば上手くいく」という期待のことを結果期待と言います。

しかしながら結果期待があったとしても、必ずしも行動を取るとは限りません。決め手となるのは効力期待です。


■自己効力感が目標達成行動を促す

効力期待とは、「自分はその行動を取ることができる」という期待のことです。いわば自分にはできるという自信のことです。

たとえば何か資格を取ろうと思い、毎日2時間勉強すればよいことが分かっていても、それが継続できると思わなければ、実際に資格試験の勉強を始めようとは思わないでしょう。

何らかの目標を達成するために必要な行動を取ることができるという自信を自己効力感といいますが、この自己効力感が目標達成行動を促すのです。


■まずは結果期待を示してから効力期待を吹き込む

「今までのやり方が通用しない」「新しいやり方が分からない」といったベテランや、「手とり足とり教えてくれないので、仕事のしかたが分からない」といった若手社員は大勢いると思います。

こうした人たちのモチベーションを上げるためには、まずは「こうすれば上手くいく」という結果期待を示してから、「あなたならできる」という効力期待を吹き込む必要があります。


■自己効力感の高め方

自己効力感を高めるための方法としては、次の4つがあります。

①成功体験を与える
自己効力感を高めるためには、忍耐強い努力によって障害に打ち克つ必要があります。多少は困難な課題を与えることで、少しずつ忍耐力をつけさせるのです。

②モデリングの機会を与える
①が直接的な体験であるのに対し、②は間接的な体験になります。つまり、誰か
が上手くいくことを観察するのです(代理経験)。他人が努力して成功を勝ち取るのを見て、どうすれば上手くいくのかを観察し、自分もきっと上手くいくという気持ちになります。モデルと自分との類似性が高いほど、自己効力感が高まります。

③説得する
文字通り、「君ならできる」と言い聞かせることです。

④生理的・感情的状態を良くする
自己効力感は、肯定的な気分のときに高まり、落胆した気分のときに低下します。ストレス反応や緊張を感じると、自己効力感は低下することが分かっています。よって、リフレッシュする機会を設けるとか、成功したイメージを持つとか、楽しいことを考えるとかして、肯定的な気分を高めるのです。
私自身は人前でお話する機会が多いのですが、正直に言えば多少ストレスを感じる時があります。このような時は、聞き手はともかくまずは自分が楽しもうとか休みの日には何をしようとか考えるようにしています。


【参考】
『モチベーションの新法則』榎本博明著 日本経済新聞出版社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

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