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次期日銀総裁を勝手に占ってみる②

前回は次期総裁候補に挙がっている日銀関係者を取り上げましたが、今回は財務省関係者および経済学者の候補を取り上げてみます。


武藤敏郎大和総研理事長
財務事務次官を経て福井総裁時代に日銀副総裁に就任。福田政権時にポスト福井の総裁候補となりましたが、民主党(当時)の反対により否決されました。2014年より東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の事務総長にも就任しています。
ただし五輪エンブレム問題での対応があまり国民の受けがよくないというのがマイナス面かもしれません。あくまで個人的な印象ですが、金融緩和についてはあまり積極的ではないように思えます。先の総裁候補時の所信表明で2006年に金融緩和を時期尚早に手仕舞った時の副総裁であるからです。また、財務省本流(主計畑)出身であり消費増税には積極的と考えられ、個人的には適当とは思えません。


森信親金融庁長官
金融機関再編に積極的で、「強みのない銀行に残された時間は少ない」と市場での競争を通じた銀行改革を主張している点で従来の金融行政とは異なる姿勢が評価されています(金融機関の見方は別かもしれませんが)。基本的には構造改革主義の立場なようです。財務省出身ですが金融監督畑中心のキャリアで金融政策に対する考え方はよく分かりません。構造改革一辺倒で財政政策に消極的だと困るのですが…。


岩田一政日本経済研究センター理事長
経済企画庁(現内閣府)出身。2003年3月日本銀行副総裁に就任。2007年に福井日銀が早すぎる利上げに踏み切った際、日本銀行政策委員会でただ一人反対し、その点を評価する声が結構あります。副総裁は総裁を補佐する立場であり、総裁意見に異を唱えることは1998年の日本銀行法改正以来で初めてです。
日本銀行の量的緩和を評価しつつも、十分に効果が上がらないのは成長戦略のせいだとしています。また2014年度の消費増税については懐疑的ですが、2030年までには25%まで引き上げないといけないとしています。財政政策には否定的な立場であるように思います。


伊藤隆敏コロンビア大教授
東京大学名誉教授、一橋大学名誉教授を兼ねる学究畑の人。早くからインフレターゲットを提唱し、金融緩和には積極的な立場です。福田政権時に副総裁候補として
名前が挙がりましたが、民主党の反対で否決されました。
マイナス面では3・11後に復興増税を提唱し、消費増税にも積極的な姿勢であることが挙げられます。官僚組織での経験がなく、財務省出身者と日銀プロパーの就任が慣例となっている総裁の可能性は低いでしょう。


本田悦朗駐スイス特命全権大使
内閣官房参与。財務省出身ですが、国際金融畑を中心としたキャリアであり、主計局・主税局といった本流ではありません。2012年に退官し静岡県立大学教授に転身しています。浜田宏一参与(イェール大学名誉教授)、高橋洋一嘉悦大学教授、山本幸三参院議員とともにアベノミクスの指南役として知られており、安部総理からの信頼も絶大だと言われています。
インフレターゲットを主張し、量的緩和に積極的です。消費税については消極的で、当初はやるにしても1%ずつの段階的な引き上げを主張していましたが、2014年の増税後の消費低迷から、むしろ2%の減税を主張しています。
2016年度の特命全権大使就任は本人希望によるものです。ただ財務省出身ではありますが、いかんせんどちらかというと傍流のキャリアなので泊をつけさせるという政権の意向もあるという見方があります。

大方の見方では、筆頭が黒田総裁留任、次点が本田悦朗駐スイス特命全権大使、中曽宏副総裁というようです。個人的には本田悦朗駐スイス特命全権大使を推したいです。

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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