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成果を生むためのブレイン・ストーミングの要件①

さて、これまでの話を少し整理しましょう。「優れたグループのアイデアはどのように引き出されるか」で、優れたアイデアを生み出すためには即興型のチームが求められること、そして、「集団の智恵を引き出すための前提条件」では、意見の多様性、独立性、分散性、集約性の4つを挙げました。

今回は、これらの点を考慮しつつ、問題創造型の理想的なブレイン・ストーミングのあり方について考えてみたいと思います。11の要件を2回に分けて取り上げていきます。
 

完全な集中

優れたアイデアを引き出すためには、意識の集中が求められます。そのためには「1回の議論時間は45分から2時間までに留める」「1つの主題に焦点を絞る、1つの話題に集中させ、別の話題に移らないようにする」のも工夫の1つです。

また小休止を入れたり、グループ単位での議論と、個人の思考を入れ替えたりすることもよいでしょう。


適切な目標

完全な集中のためには適度の緊張感が必要になります。目標なくして意識の集中や緊張感は生まれません。また目標は挑戦意欲を掻き立てられるほどに高いほうが望ましいです。     

ただし実現不可能な目標であればメンバーの意欲を引き出すことはできません。またビジネス環境においては、チームは特定の問題を解決することが求められています。したがって目標には具体性が求められるものの、創造力を狭めないよう自由度の高いものとすることが望ましいです。


深い傾聴

優れたアイデアを創造するためには、チーム内での即興型のやりとりが求められます。つまりアイデアの融合です。よって、他のメンバーの意見やアイデアに対する深い傾聴が求められます。


自主性

チームであることのメリットを引き出すためには、各メンバーは安易に周囲の意見に流されず、独立性(集団のメンバーは他者の考えに左右されない)が求められるということです。


エゴの融合

チームで優れたアイデアを生み出すためには、自らの専門分野に基づいた意見の表明が求められます。チームのメンバーには、必要とされる技能や技術の分野を代表する者をすべて揃える必要があります(多様性の確保)。

さらに各メンバーは、創造的で独創的でありたいという強い動機を持ち合わせていなければいけません。逆に深い専門性を持ったグループに素人が混じっていたり、不熱心なメンバーがいたりすると即興性は期待できません。

ちなみにグループの参加者は3人から10人程度がよいとされています。あまり人数が多すぎると、社会的怠惰(結果責任はグループ全員に分散されるので、1人1人はさほど真剣に議論しなくなる)が生じるからです。1人1人が結果にコミットすることが求められます。


全員が同等
 
「エゴの融合」に関連しますが、即興的なやりとりを引き出すためには、全員が同等であることが求められます。

上司や権威者が入ると、その評価が気になって意見が控えられてしまいます。上司が加わる場合には、進行役にすべてを任せ、自身も他のメンバーと同様にルールに従う必要があります。

(以下、次回に続く)
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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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