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良いマネージャーとダメなマネージャー①

■リーダーシップとマネジネント

一般にリーダーシップは「変革を推し進める機能」、マネジメントは「効率的・確実的に組織を運営する機能」と定義されます。具体的には次のとおりです。

●リーダーシップ
①長期的なビジョンの提示
②ビジョンの伝達によるメンバーの統合
③メンバーの動機づけ

●マネジメント
①(短期的な)計画や予算の立案
②組織構造の設計と人員配置
③予算や実績管理を行い、問題解決を図る

ざっくり言うと、リーダーシップとは、「何かを決めてそれをリードすること」、マネジメントとは「それが確実に実行されるようにコントロールすること」になります。

このようにリーダーシップとマネジメントとは別のことを意味する言葉ですが、これがリーダーとマネージャーとなると両者の違いはほとんどなくなります。

マギル大学教授でマネジメント論の大家であるミンツバーグは、次のように述べています。

「リーダーは、マネジメントを他人任せにしてはいけない。マネージャーとリーダーを区別するのではなく、マネージャーはリーダーでもあり、リーダーはマネージャーでもあるべきなのだと理解する必要がある。」

リーダーシップとマネジメントの言葉の定義を明確にしたところであまり意味はないでしょう。いずれにせよマネージャーにはどちらも求められるのですから。

トップは大局を判断して意思決定し、管理(マネジメント)は下の管理職が行うという見方がありますが、これは正しくありません。ミンツバーグは、「マネジメントとは、管理することであり、ものごとを実行することであり、考えることであり、リーダーシップを振るうことであり、意思決定を下すことであり、それ以外の諸々のすべての活動のことである。しかも、そうしたすべての要素の単なる総和ではなく、すべてが混ざり合ったものだ。」と言います。その上で、マネージャーの役割を次のように分類しています。

①情報の次元
・社内に対するコミュニケーションの役割(モニタリング活動、情報中枢)
・社外に対するコミュニケーションの役割(スポークスパーソン活動、情報中枢、情報拡散活動)
・コントロールの役割(設計、委任、選定、分配、目標設定)

②人間の次元
・内部の人々を導く役割(メンバーのエネルギーの活性化、メンバーの成長の後押し、チームの構築・維持、組織文化の構築・維持)
・外部の人々と関わる役割
(人的ネットワークづくり、組織の代表、情報発信・説得、内部への情報伝達、緩衝装置)

③行動の次元
・内部でものごとを実行する役割(プロジェクトのマネジメント、トラブルへの対処)
・対外的な取引を行う役割(同盟関係の構築、交渉)


【参考】
『マネジャーの実像』ヘンリー・ミンツバーグ著、日経BP社
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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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