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権力の源泉

組織内でも力を持っている部門とそうでない部門があります。商社では営業部門が強く、メーカーでは開発部門や生産部門が強いというイメージがありますが、同じ企業でも社長の出身部門によって変わることが多いというところでしょうか。今回は部門のパワーをもたらす源泉について考えてみたいと思います。

 

部門のパワーを扱ったものに、「部門間パワーの戦略的コンティンジェンシー・モデル」というものがあります。これによれば、部門にパワーをもたらす要因として、次の5つがあります。

 

  環境の不確実性

組織全体が直面する環境の不確実性のことです。

  不確実性対処の有効性

環境の不確実性に対し、それをある部門が有効に対処できるかの能力のことです。

  代替可能性

その部門の代わりとなる部門が存在するかどうかということです。

  仕事の中心性

ある部門が組織全体のパフォーマンスにどの程度影響があるかということです。

 

このモデルから示唆される部門のパワーの源泉は次のとおりです。

・部門が不確実性に有効に対処できるほど、その組織内でのパワーは強くなる。

・部門の活動の他部門による代替可能性が低いほど、その組織内でのパワーは強くなる。

・部門の仕事中心性が高いほど、その組織内でのパワーは強くなる。

・部門の成果インパクトが高いほど、その組織内でのパワーは強くなる。

 

つまり「有能で」「換えがきかなくて」「無くてはならない存在で」「全体へのインパクトが高い」部門は権力があるということです。

 

このことは個人の権力についても言えると思います。

 

 

【参考】

「経営管理」野中郁次郎著 日本経済新聞社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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