FC2ブログ

その意思決定が正しいとどう判断するのか?

 「リーダーは自分の意思決定の有効性を判断するのに結果を待つ必要はない。
 (「決断の本質」マイケル・A・ロベルト 英治出版)

誰だって結果を高めたいから自分の意思決定の質を高めたいわけです。このブログでも基本的にその姿勢で意思決定を考えていきます。

ただし、「必ずしも意思決定の質と結果は連動しない」ということも認識しておいて損はないと思います。では、なぜ連動しないのか?


ビジネスや投資(株とか)という状況においては、自分がコントロールできない外部環境 (マクロ環境)要素の部分が大きすぎる。
 
たとえば現在、エレクトロニクス企業を中心に好業績を達成しています。民主党時代の企業業績の低迷を考えると、企業業績の要因としてもっとも説得力があるのは、(個々の企業判断や企業努力と言うよりも)為替要因と言えてしまうのではないか?(※)
株式投資にしてもマクロ環境でほぼ決まるのは言うまでもないでしょう。
 
 ※高橋洋一氏(元内閣参議官)によれば、過去のデータから、為替レートと
  エレクトロニクス企業の業績、名目GDPは0.8程度の相関があるそうです。
  つまり業績の8割は為替レートで決まる(円安になれば改善、円高になれば悪化)
  ということ。


原因と結果の関係が分からない

上記に関連しますが、とにかく自分たちの預かり知らぬところで結果が決まる部分が大きいので「結果が良かったのだから、そもそも意思決定が良かった」とは言えなくなる。意思決定の質を高めても良い結果がでるとは限らないとも言えます。
 「あの時の判断が正しかったから良い結果が出た。だから今回も同じ判断をしよう」などと短絡的に考えてしまうと、とんでもないことになりかねませんね。


●バカげた意思決定でも良い結果が出ることもある
 
2つ目の言い直しです。たとえば、じゃんけん大会を例にとると、参加者が1万人くらいいたら50連勝する人がいてもおかしくはないでしょう。

では50連勝した人が「自分は正しい意思決定をし続けたから勝てたのだ」 と言えるでしょうか?本人は何か後付けの理由を挙げるかもしれないでしょうが、単なる偶然でしょう。(そもそもじゃんけんは意思決定の質なんか関係なく、偶然でしか結果が決まらないわけですから) いわゆる「株式必勝法」もその域を出ないという感があります。
 
「じゃんけんとビジネス環境を同じにしては困る」というご意見はごもっともです。ただしアン・コントローラブルな部分が大きいことも事実ですから、無視できない示唆と言えないでしょうか。


さてこう言ってしまうと刹那的・運命論的(出たとこ勝負でいいじゃん!)になってしまうわけですが、もちろんそれが含意ではありません。

「結果に至る意思決定上のプロセスを綿密に精査することしか我々にはできない」 「プロセスの質を持って意思決定の質の評価に換える」ということです。これが、冒頭で触れたマイケル・A・ロベルト(ハーバード・ビジネススクール教授)の含意です。

そして上記の限界・制約を意識することは、精査にあたって重要な意味を持ちます。
 





スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR