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謝罪の法則

9月7日、民進党の山尾志桜里議員が週刊誌報道で不倫問題を指摘され、離党を表明しました。私は政治家は政策で判断すべきという立場で下半身スキャンダルにはほとんど関心がありませんが(もっとも山尾氏の政策も評価していません)、幹事長内定直後の行動や一方的な謝罪会見(男女関係は無し)には呆れるしかありません。

 

 

■効果的な謝罪に必要な要素

 

精神医学のラザール教授によれば、効果的な謝罪には、4つの要素が必要だとされます。

 

  自分がその行為を行ったと認める

  起きたことを説明する

  自責の念を示す

  可能な限りダメージ回復に努める

 

単に謝るだけでは不十分で、きちんと背景を説明する必要があるということです。山尾氏の場合は、少なくとの①から③までは不十分と言わざるを得ません。

 

 

■早く謝れば良いというわけでもない

 

過ちが発覚したら速やかに謝るのが基本とされますが、シンシア・マクファーソン・フランツとコートニー・ベニヒセンの論文によれば、必ずしもそうではなく、タイミングが重要であるとされています。

 

謝罪までの時間が空くほど、被害者側は「こちらも言いたいことを言えた。相手にも分からせた。」という満足感が高まるからです。時間をおけば被害者側も言いすぎたかもと興奮が収まるということもあるかもしれません。もっとも遅ければ良いかというとそうではなく、「早すぎてもいけないし、遅すぎてもいけない」ということです。早過ぎると効果的な謝罪に必要な4要素が欠けてしまうということもあるかもしれません。

 

謝罪をする必要が生じたら、まず考えるべきことは、謝罪した相手がどう反応するかを考えるということです。相手が感情を吐露し意見が言えて、こちら側の謝罪に耳を傾ける用意ができるだけの時間をとったほうが慌てて謝るよりも、その後の関係の修復が図りやすいかもしれないということは意識してよいでしょう。

 

そう考えると山尾氏は慌てて不十分な謝罪をしたばっかりに、かえってマイナスになった典型例と考えられます。

 

 

 

【参考】

『すべては「先送り」でうまくいく』フランク・パートノイ著 ダイヤモンド社

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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