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コーディネーション・ゲーム①

■コーディネーション・ゲームの構造

 

あるカップルがいて、今度の休日にどこにデートに行くか検討しているとします。男性はスポーツ観戦に、女性はショッピングに行きたいとします。仮にこの場合のペイオフマトリックスが次のように示されるとしましょう。


コーディネーション 

この場合、ナッシュ均衡(ゲームに参加する各プレイヤーが、互いに対して最適な戦略を取り合っているという状況)は、(男性:スポーツ観戦、女性:スポーツ観戦)と(男性;ショッピング、女性:ショッピング)の2つです。つまり、男性も女性も相手と一緒でなければ利益が大きく損なわれ、仮に自分が希望するプランでなくても相手に合わせたほうがよいということです。

 

このように、特別な理由はないが相手(みんな)が同じ選択をすることによって、お互いの利益が守られるようなゲームを、コーディネーション・ゲーム(「男女の争い」ゲーム)といったりします。

 

 

■デファクトスタンダード競争

 

コーディネーション・ゲームの例としては、デファクトスタンダード競争があります。

 

デファクトスタンダードとは、市場の競争の結果として決まった事実上の業界標準規格のことです。古くは家庭用VTRVHS対ベータ(勝者はVHS)、パソコンのOSWINDOWS対マッキントッシュ(勝者はWINDOWS)、比較的最近の例としてはDVD規格のブルーレイ対HD-DVDなどがあります。

 

同じ技術規格の製品間であればやりとりができますが、異なる技術規格の製品間ではやりとりができないことが普通です。たとえばブルーレイとHD-DVDでは一部のプレーヤーを除けば両方を再生することはできませんから、貸し借りといったやりとりができません。

そうなると、どちらか一方の規格を選択することが合理的となります。

 

 

【参考】

『ゲーム理論の思考法』川西諭著 中経出版

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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