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ハイエンド市場をねらう

最も参入しやすいセグメントは?

 

市場に新たに参入する場合、市場のどこが最も参入しやすいでしょうか?おそらくそれはハイエンド(高級品)かローエンドでしょう。中間市場はボリュームゾーンであり、すでに多くの企業がそこで事業展開をしてしまっているからです。

今回は、ハイエンド市場に参入するメリットについて取り上げてみます。


市場ピラミッド 

■ハイエンド市場が参入しやすい理由

 

ハイエンド市場が参入しやすい理由は、規模の経済(スケールメリット)が効かず、既存企業がその優位性を発揮できないからです。その理由としては、3つ考えられます。

 

1つめは、市場全体の規模が小さいため、既存の大手企業は大量生産による低コストを実現できないからです。よって、規模が小さい新規企業でも互角に戦える可能性があります。

 

2つめは、ハイエンドは市場の多様性が大きいことがあるからです。上図のハイエンド市場は、さらにいくつかのサブセグメントに分割されます。ハイエンドはこだわりの強いセグメントですが、そのこだわり方が顧客によって異なるということです。よって、ただでさえハイエンド市場の規模が小さいのに、さらにそれが分割されるわけですから、既存企業はスケールメリットを効かせられないのです。また、サブセグメントすべてが既存企業によって手がつけられているとは限らず、放置されたままのセグメントが存在し、新規参入企業がそこで生息できる余地が生まれます。

 

3つめは、ハイエンドは市場規模が小さいゆえに大きな利益が期待できず、既存の大手企業としては魅力がないことから、参入に躊躇するということです。よって、新規参入があっても反撃せずに放置される可能性があります。

 

 

■ハイエンドを足がかりにボリュームゾーンをねらう

 

企業として成長し事業規模を拡大させるためには、ハイエンド市場だけでは不十分かもしれません。しかし、ハイエンド市場で成功すれば、その企業のブランドイメージが高まります。よって、それを武器にボリュームゾーンをねらうことも可能になります。

 

ただし、その際には、ブランドイメージが損なわないように注意する必要があります。最初はトンガったイメージだったのが、一般市場へと事業を拡大した結果、つまらないイメージになってしまったということは、よくあることです。

 

ブランドのミッションを明確にし、イメージを維持していくことが課題になります。

 

 

【参考】

「ビジネスモデルの教科書【上級編】」今枝昌宏著 東洋経済新報社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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