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報酬の与え方

■報酬の与え方でモチベーションは異なる

 

ある実験を見てみましょう。テストが始まる前に、小学生たちに以下のように伝えました。

 

Aチーム

子供たちに20ドル渡す。そして「前回よりも点が下がったら、その20ドルを取り上げる」と伝える。

 

Bチーム

「前回よりも点が上がったら、試験後すぐに20ドルあげる」と伝える。

 

Cチーム

「前回よりも点が上がったら、試験後20ドルあげる(ただし1ヶ月後)」と伝える。

 

Dチーム

「前回よりも点が上がったら、トロフィー(3ドル相当)をあげる」と伝える。

 

Eチーム

何もあげない。ただ「前回よりもいい点を取れ」と励ます。

 

さて小学生のテストの結果はどうだったでしょうか?

 

 

<結果>

全体の成績は100点満点中、平均して5~10点上がった。

Aチームのほうが、Bチームよりもはるかに点数は上がった。

Cチームの成績は改善しなかった。

Dチームは、平均して12%上がった。

 

 

■モチベーションを高めるには前払いで報酬をもらうこと

 

今回は、テストの前に報酬を与えて成果次第で取り上げるAチームと、テストが終わったあとの成果で報酬を与えるBチームとの違いに注目してみましょう。人は喜び(報酬)よりもはるかに苦痛(支払い)に敏感であり、報酬を得ることよりも支払いを減らすことに執着します。これはプロスペクト理論の考え方と合致します。

 

※詳しくは本ブログの「苦痛は喜びの2倍大きい!?(プロスペクト理論)①②」をご覧下さい。

 

これは自分のモチベーションをいかに上げるかにも関係してきます。成果報酬型の仕事で自分への報酬の与えられ方が交渉できる場合には、「最初に報酬をもらって、成果が出せなかったら返上する」という形にしたほうが、仕事に対するモチベーションを高めやすいということです。そのような機会があったら是非思い出してみてください。

 

【参考】

『図解 モチベーション大百科』池田貴将著 サンクチュアリ出版

 

 

 

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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