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コスト優位のつくり方①(やらない)

■地道なコスト削減努力だけでは競争優位につながらない

 

利益を拡大させるための方策としてまず浮かぶのはコストの削減でしょう。しかしながら、以前も取り上げたとおり、コスト削減の効果は限定的です。

 

・価格 ⇒ 1%アップで営業利益23.2%アップ

・変動費 ⇒ 1%削減で営業利益16.3%アップ

・数量 ⇒ 1%アップで営業利益6.9%アップ

・固定費 ⇒  1%削減で営業利益5.9%アップ

(出典:マッキンゼー・プライシング2005

 

地道なコスト削減努力は必要ですが、新しいビジネスモデルを設計する際には、もっと抜本的な取り組みをしなければ競争優位を確保することはできません。そこで、コスト削減のための抜本的な方策について考えてみたいと思います。

 

 

■コスト削減の最も効果的な方法はやめること

 

当然といえば当然ですが、何かをやるからコストがかかるわけです。ドラッカーは、「コスト削減の最も効果的な方法は、活動そのものをやめることである。」と述べています。「コストの一部削減が効果的であることはまれである。そもそも行うべきではない活動のコスト削減は、意味がない。」

 

セブン銀行は、法人業務はやらず、リテールバンキングに徹することで、法人営業に必要な人件費やシステム投資はゼロにしています。

 

カーブスは、夜間・休日営業はやらないことで、人件費や運営コストを削減しています。

 

QBハウスは、お客が自分でできる洗髪・ひげ剃りはやらないことで回転率を上げています。支払い業務も自動化し、人件費コストを削減しています。

 

サウスウエスト航空は座席指定はやらないことで、システム投資を抑えるとともに、搭乗時間の短縮を図り、飛行機の驚異的な折り返し運行を実現しています。また、機内食サービスはやらないことでスタッフの有効活用を図っています。

 

【参考】

『成功企業に潜む ビジネスモデルのルール』山田 英夫著 ダイヤモンド社

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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