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コスト優位のつくり方③(コスト構造を変える)

コスト優位のつくり方の3つめは、「コスト構造を変える」です。最初からコストがかからない仕組みをつくっておくということです。これには大きく固定費(投資額)を抑えることと、固定費を変動費化することの2つがあります。

 

 

■固定費(投資額)を抑える

 

セブン銀行のATMは、通常のものと異なり、小銭なし・通帳記帳なしのATMNECと共同で開発しました。これは最初から機能を最低限に絞ることで設備投資額をおさえた例です。

 

三菱電機では、従来は人手がかかっていたエレベーターの保守管理を、人手をかけずに遠隔操作で行うことにしました。

 

青山フラワーマーケットは、法人売をせずに、BtoCに特化した売り切りモデルを採用しています。これにより店舗での花の在庫はおさえられ冷蔵庫を廃止することで設備投資をおさえるとともに、比較的小規模のスペースでの開店が可能となりました。また、花はつぼみがつきかけると商品価値が落ちるのですが、売り切り型なので、安価な咲きかけの商品を仕入れることができ仕入れ単価の削減を実現しました。

 

 

■固定費の変動費化

 

コストを固定費としてではなく、かかった分だけコスト化(変動費化)できれば、全体のコストを削減することも可能です。

 

リクルートのスタディアプリでは、校舎・社員講師を持たず有名講師とのラインセンス契約

により変動費化しています。

 

ツタヤディスカスでは、DVDやブルーレイのディスクを映像会社から買い取るのではなく、所有権を映像会社に残し、PPT(pay per transaction)による出来高払いにより変動費化を行っています。

 

人材の変動費化ということでいえば、外部人材への委託業務の標準化を行うことが必須になります。また委託業務についてのノウハウは内部に蓄積されないことにも注意する必要があるでしょう。内外製区分(何を自社で行い何を外出しするか)や業務のモジュール化といった最初の業務デザインが重要になります。

 

 

【参考】

『成功企業に潜む ビジネスモデルのルール』山田 英夫著 ダイヤモンド社

 

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
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