fc2ブログ

コスト優位のつくり方④(サンクコストの回収)

■未活用資源の徹底利用

 

コスト優位のつくり方の4つめは、「サンクコストの回収」です。

 

サンクコスト(埋没費用)とは、すでに投資をしてしまい、後から回収できないコストのことです。設備代などの初期投資額が典型的なサンクコストです。サンクコストにあたる未活用資源を徹底利用するという発想です。

 

成田空港では、未利用の通路を免税ショップ街にすることで大きな収益源としています。

 

NEXCO中日本は、サービスエリアの店舗機能・エンターテインメント機能を充実させ収益化を図りました。

 

JR東日本では駅ナカ事業を展開しています。

 

 

「使っていないものを利用しよう」という発想では上手くいかない

 

通常、ビジネスモデルや事業を構想するには、まず顧客価値を設定し、利益の取り方を考え、最後にそれを実現するためのプロセスを検討するという手順をとります。

 

プロセスの検討では、自社の保有資源や強みを把握し、足りないものについては外部から調達します。未活用資源の利用は、このプロセスの検討にあたります。

 

多くの場合、「あまり使われていない資源や設備を使って何かできないか?」といったように、まず資源ありきの発想がされますが、単に「使っていないものを利用しよう」というだけでは、事業としての有効性は望めないでしょう。

 

先の航空、駅、サービスステーションの例も、顧客にとっての自社の価値に着目し、ハブやターミナルとしての価値から事業を構想しています。顧客価値と事業は無関係に展開されるものではないということを意識する必要があります。

 

 

【参考】

『成功企業に潜む ビジネスモデルのルール』山田 英夫著 ダイヤモンド社

 

 

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
連絡先:rsb39362(at)nifty.com
※ (at) は @ に置き換えて下さい
(お急ぎの場合は携帯電話までご連絡ください)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR