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チームのダイナミズム②

■チームを上手く機能させるための人数

 

チーム(集団)を上手く機能させるためには、メンバーの数も重要です。少なすぎても多様な意見を集めることができないし、かといって人数が多ければよいというものでもありません。

 

人数が多いと次のような問題が生じます。

 

  メンバー間のコミュニケーション・ネットワークが複雑になり、意思決定にかかる時間が増す

  その結果、情報が行き渡らなくなったり、支援が得られないメンバーがでたりする

  その結果、阻害されたメンバーのモチベーションが低下する

 

社会心理学では、作業集団や討議集団に関して、望ましいサイズは7人前後といわれています。これは、リーダーが全員に目を配れる人数にも相当します。

 

もちろんその7人は全員同じ思考の持ち主では意味がなく、多様な思考の持ち主でありほど意味を持ちます。

 

 

■チェック体制を強化するとエラーが起きやすくなる?

 

集団の人数が多いと誤りのチェック機能が強化され、エラーが少なくなると思うかもしれません。しかしながら、社会心理学の調査では逆の結果がでています。すなわちチェックする人数が増えてもそれに比例して正確さが増すわけでなく、むしろ2~3人で頭打ちになるか、かえって低下するのです。

 

その理由としては、「他者による緊張感の低下」が挙げられます。「他の人もチェックするのだから、自分は少々デタラメでもよいだろう」という心理が働くのです。

 

名門企業でも現場の担当者の不適切な処理が発覚することがあり、管理者の監督責任が問われることがあります。その背景には多重チェックの体制が、かえって11人の管理に対する自覚を損なってしまっていることがあるのかもしれません。

 

 

【参考】

『あなたの部下は、なぜ「やる気」のあるふりをするのか』釘原直樹著 ポプラ社

 

 

 

 

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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