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プラットフォームビジネス④(ネットワーク効果)

前回、ネットワーク効果(利用者が増えるほど製品やサービスの価値が上がることを意味する経済原理)が生じる場合、ユーザー数がある規模(クリティカルマス)を超えると、需要が爆発的に成長することを取り上げました。よって、自社のプラットフォームの地位を確立するためには、早期にユーザー数を拡大する必要があります。一度、数的優位な状況さえ作ってしまえば、あとは勝手にユーザーが増えていきます。

今回は、どうやってユーザー数を上げるかについて考察したいと思います。

 

 

■集客を担うサイドと利益を上げるサイドに分ける

 

以前、ビジネスモデルを取り上げたときにも触れましたが、意図的に儲けがでないくらいに安価な料金設定のものと、儲けるものとを用意してメリハリをつけるという考え方があります。たとえば飲食店であればメインメニューでは儲けずサイドメニューで儲けるといった具合です。

 

プラットフォームにまず利用者を引き付けるためには、この考え方が有効です。プラットフォームの階層のうち、収益を上げるレイヤーをマネーサイド、無料あるいはコスト割れで商品やサービスを提供されるレイヤーをサブシディサイドといいます。サブシディサイドで集客を図りネットワーク効果を働かせてからあとでマネーサイドで稼ぐというわけです。

 

たとえばネット上の広告モデルでは、視聴者には無料で情報が提供され(サブシディサイド)、広告クライアントから広告料を徴収します(マネーサイド)。ゲーム機の場合はゲーム本体は安価に消費者に提供され(サブシディサイド)、ゲームソフト会社からロイヤルティを徴収する(マネーサイド)ことが多いです。アドビの場合は、閲覧ソフトは無料(サブシディサイド)で作成ソフトは有料にする(マネーサイド)という戦略でPDFファイルにおけるデファクトスタンダードを確立しました。

 

 

■バンドワゴン効果

 

ユーザー数がある一定数に達すると、ネットワーク効果の他にバンドワゴン効果も期待できます。バンドワゴンとは、もともと祭りの見かける山車のことです。山車が進むにつれ人々が集まってくることにかけて、流行に乗るとか勝ち馬に乗るといった状況をさします。

 

 

SNSの活用法

 

早期に一定数のユーザーを確保するためには、SNSの粥用が浮かびます。SNSのつながりには、現実世界の友人や知人といったリアルなつながりを反映したリアルグラフと、SNSの中だけでしかつながりのないバーチャルグラフの2つがあります。フェイスブックやLINEはリアルグラフ、ツイッターはバーチャルグラフといわれています。

 

一般的には影響力が強いのはリアルグラフといわれています。実際に知っている人からの情報のほうが信頼性が高いからです。

 

一方、バーチャルグラフは拡散力に優れているといわれています。弱いつながりのほうが、ある人のつながりがほかのある人のつながりと重なったりして、つながりの範囲が広いからです。

 

 

【参考】

『プラットフォームの教科書』根来龍之著 日経BP

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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