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自分の企画を認めさせるための工夫⑦(根回し2)

■根回しの段階では、仮説としてラフ案の提示にとどまったほうがよい

 

自分の企画案を売り込む際には、どこから突っ込まれても反応できるように練りに練り上げたほうがよいと思われるかもしれません。しかしながら、それは最終的なプレゼンの段階です。

根回しの段階では、仮説としてラフ案の提示にとどまったほうがよいです。その理由は、次のとおりです。

 

前回述べたように、根回しする相手はこちらの提案を聞く準備ができていませんから、いきなり詳細プランを持ってこられても戸惑うだけです。根回しの目的は、相手に自分のプランを理解してもらい、味方になってもらうことですので、理解しやすいように情報量は最低限度にとどめるべきです。

 

次に根回しされたほうからすれば、自分の意見を少しでもプランに反映させようとします。よって相手の意見を反映させる余地を残しておくほうがその後の修正が楽になります。

 

また、こちらが予期しなかった思わぬ理由で提案内容が相手に却下される場合があります。たとえば予算があるという前提で業務改善案を提案したら、上司から来年度の予算が削られるという新たな情報を知らされた場合、企画案そのものが否定されてしまいます。雰囲気的に再提案のチャンスはほとんどないでしょうし、労力をかけた案が否定されれば、こちらとしても再提案する意欲を失ってしまいます。

 

いずれにせよ、相手の反応を事前に完全に想定することができない以上、根回し段階ではラフ案にとどめておいたほうが、その後に柔軟な修正ができてよいのです。

 

 

■相手に相談にのってもらうという姿勢が必要

 

これまで述べたように根回しにあたって重要なポイントは、「相手と良好な関係を築き、味方になってもらう」ことですが、そのためにはこちらの案を説明するという姿勢ではなく、相手に相談にのってもらうという姿勢が必要です。最初の段階での力関係では、相手のほうが上であることを忘れてはいけません。

 

相手に説得されたという印象を与えてはいけません。あくまで相手が自分の意思で判断したという印象を持たせるような工夫が必要です。

 

根回し段階で案を提示する際に、複数の案を提示するという手段もあります。肝心の部分は共通性を持たせた松竹梅という3つの案を提示し、相手に選んでもらうということです。相手に自分が主体的に選んだという印象を持たせることができます。

 

また、「ところで君ならどれを選ぶか?」と尋ねられた場合も「そうですね、私ならこの案ですかね」などとあくまで助言者として振舞うことが大事で、結論ありきに強すぎる主張は避けるべきでしょう。

 

 

【参考】

『世界標準のNEMAWASHI(ネマワシ)の技術』新将命著 CCCメディアハウス

 

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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