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弱いつながりの強さ②

ローカルブリッジ

 

前回触れたように、私たちの人間関係は「弱いつながり」です。「弱いつながり」では、ブリッジ(2つの点をつなぐ唯一のルート)が存在します。

 

「友人のAさんは、実は別の友人のBさんとも友達だった」とか「最近知り合ったCさんは、奥さんのお父さんの知り合いの息子だった」とかいったように私たちは多くの人と何らかの形でつながっています。下図は、こうした人間関係を擬似的に示したものです。

ローカルブリッジpng まずABの関係だけにフォーカスすると、破線の丸で囲まれたルートはブリッジのように見えます。しかしながら、ズームアウトすると、両者がつながるルートはそれ以外にも存在します(CDEなどを経由して外側を迂回するルート)から、厳密に言えばブリッジは存在しません。

 

一方、ABとで情報を伝達するためには、ABを直接結ぶルートを使ったほうが圧倒的短く、早く効率的です。これはネットワーク全体での情報伝播についてもいえます。上図で言えば、ABとをつなぐルートを活用することで、左右のルートから同時並行で情報を伝えることができるからです。

 

よって、このルートが使われるのが常態化し、やがてブリッジのように機能します。このようにネットワーク全体に情報を伝播させるためにブリッジのように機能するルートを、ローカルブリッジといいます。

 

 

強いつながりのネットワーク」と「弱いつながりのネットワーク」

 

実際の人間関係のネットワークには、弱いつながりも強いつながりもありますが、ここでは単純化して「強いつながりだけのネットワーク」と「弱いつながりだけのネットワーク」の2つを考えてみます。

強いつながり これまで述べてきたように、強いネットワークではブリッジは乏しくなります。上図では3人以上が互いにつながった、いわば「閉じた」三角形が多くある状態で重層的です。

弱いつながり 一方、弱いつながりのネットワークでは、ブリッジによって一辺が欠けたままの三角形がつながり合い、見た目でスカスカしています。

 

次回はこのうち弱いつながりのネットワークのほうが、幅広く・多様な情報が、遠くまでスピーディに伝播することを見ていきます。

 

 

【参考】

「ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2016 12 月号」ダイヤモンド社

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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