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マーケティング・ミックスあれこれ

マーケティング・ミックスとは、マーケターが販売に影響を与えるために使用できるツールの組み合わせのことで、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)の頭文字をとって4Pと呼ばれます。

この4Pは現在でもマーケティング政策を考える上で有用な視点ではありますが、それはあくまで売り手の見方を表現したものにすぎず、買い手の視点に立ったものではないという批判があり、4Pを設定する前にまずは4Cの検討から入るべきだとの指摘もあります。

<4C>
Customer value(Customer solution):顧客価値←Product
Customer cost:顧客コスト←Price
Communication:コミュニケーション←Promotion
Convenience:利便性←Place

なお4Cには、共生マーケティング(企業と企業、企業と消費者、国と国、人間と自然が共に生きることを大前提とし、利益よりも信頼を最優先する自由市場経済におけるマーケティング)の視点を取り入れた次のようなものもあるようです。

<4C>
Commodity:
企業と消費者で共に創る商品。
Cost:
生産・販売コストだけでなく地球環境を踏まえた社会的コスト。
Communication:
従来のコミュニケーション・ミックス(注)以外に、CI(企業の特徴や個性をはっきり提示し、共通したイメージで顧客が認識できるように働きかけること)やインターナルコミュニケーション(社内コミュニケーション)、クチコミ(ソーシャルメディア)などを含む。
Channel:
流通経路。オムニチャネル(店舗やイベント、ネットやモバイルなどのチャネルを問わず、それぞれが連携してあらゆる場所で顧客と接点をもとうとする考え方やその戦略のこと)で加速するリアルとネットの融合も含む。

一方、そもそもマーケティングは、製品(有形財)の販売を成り立ちとしてきたという経緯があり、その後のサービス業の発展から、従来の4Pはサービス業には適用しにくいという指摘がなされてきました。そこで登場したのが、従来の4Pに3Pを加えた「サービスの7P」です。

<サービスの7P>
Personnel:

人。サービスは多くの場合、人を通じて提供される。
Process:
業務プロセス。サービスは人を介して提供されるがゆえに、サービス提供者の質によってサービスの質が変動する(品質の変動性)。またサービスはその効果が事前に分からないがゆえに(場合によってはサービス利用後も分からない)提供過程によって質
が判断される傾向がある。
Physical Evidence:
物的証拠。サービスは目に見えないがゆえに(無形性)、目に見えるような形で質を保証する何か(例:内装、制服、シンボルマークなど)を示さなければならない。

注:
4PのうちのPromotion、つまりマーケティング目標を追求するためのコミュニケーション手段の組み合わせのことで、一般的には広告、パブリシティ、人的販売、セールス・プロモーションから成る。

【参考】
『コトラーのマーケティング・コンセプト』フィリップ・コトラー著 東洋経済新報社
『サービスの経営学』今枝昌宏著 東洋経済新報社
 


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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
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