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斬新なアイデアを妨げるもの②(デザイン固着・目標固着)

前回は、斬新な発想を妨げる3つの認知的バイアスのうち、機能的固着について取り上げました。今回は、残りの2つについて見ていきます。

 

 

■デザイン固着

 

ある製品を渡して新しいデザインやバリエーションを考えるようにいうと、現行のデザイン特性に固執する傾向が見られます。たとえば自動車のデザインをするように言われると、4つのタイヤがついている現在の自動車デザインをベースにするでしょう。これは独創性を妨げる要因であり、デザイン固着といわれます。

 

イノベーティブになるには、誰もが見逃している特性を手に入れる必要があります。そのためには、見逃しがちな製品特性の種類を網羅したチェックリストを作成することが有効です。対象物のあまり目立たない特性を吟味すれば、新しい用途が浮かび上がる可能性があります。

 

たとえばキャンディの袋で検討すべき特性には、次のようなものがあります。

 

デザイン固着 

■目標固着

 

何かをごみ箱に「接着する」方法を考えてほしいと頼まれたら、糊やテープなどの接着剤を使う方法を考えるでしょう。しかし、何かをごみ箱に「つける」ように言われたらどうでしょうか。「接着する」のように具体的な動詞を、より包括的な動詞に変えるだけで、ダブルクリップやクリップ、釘、紐、マジックテープなどにも選択の幅が広がるはずです。

 

つける

⇒接着する、結ぶ、糊付けする、クリップで留める、留め金で固定する、溶接する、マジックテープで留める など

 

目標をどう表現するかによって、思考が狭まりがちになります。この障壁を目標固着といいます。包括的な言葉で表現すれば、バイアス打破の糸口になりえます。

 

手順は次のとおりです。まずある程度、抽象的(包括的)に目標を表現します。目標表現は、「前置詞句(ごみ箱に)+名詞(何かを)+動詞(つける)」の形で表現します。次に各パートで下位語を検討します。

 

 

【参考】

『ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2016 11 月号 未来をつくる U-40経営者』ダイヤモンド社

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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