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イノベーションのDNA③(観察力・実験力・人脈力)

■観察力

 

発見力に優れたビジネスリーダーたちは、一般的な現象、とりわけ潜在顧客の行動を詳しく調べることで、非凡なビジネスアイデアを生み出します。他者を観察することにあたり、彼ら彼女らは人類学者や社会学者のように行動します。

 

タタグループ会長のラタン・ナバル・タタは、三輪スクーターに家族4人がしがみついている窮状を見て、世界一安い小型車開発のきっかけとなりました。

 

トヨタ自動車では、三現主義を徹底しているといいます。三現主義とは、現場(場を確認する)、現物(物を確認する)、現実(この目で事実を確認する)という「3つの現」を重視する考え方のことです。自らの目で見ることで改善のヒントを探ることができるというわけです。

 

マーケティング分野では、エスノグラフィー(顧客の行動観察)を取り入れて商品開発やサービス改善のヒントとしています。

 

 

■実験力

 

イノベーションでは、「早くアイデアを試してみる」ことが必須です。実験すれば成功にせよ失敗にせよ早く結果を得ることができ、それをフィードバックしてアイデアの修正や改善が可能になります。

 

エジソンの「私は失敗したことはない。上手くいかないやり方を1万通り見つけただけである」という発言は有名です。

 

しかし、ただ闇雲に実験すればよいというわけではありません。きちんとした仮説を持って実験しなければ、得られるものは少ないでしょう。

 

また実験の失敗を許容する文化や制度も必要です。グーグルでは、よい失敗の条件として、次の2つを挙げています。

 

  失敗した原因が解明でき、次のプロジェクトに役立つ知識が得られる

  早い段階で起き、それほど深刻な過ちではないため、ブランドを損なわない

 

 

■人脈力(ネットワーク力)

 

イノベーターは、多種多様な人脈を通じて、アイデアを見出します。

 

ビジネスリーダーの大半が、求める資源にアクセスするため、自分や自社を売り込むため、あるいはキャリアアップのために、人脈づくりに励む。

 

一方、イノベーティブな起業家は、自分の知識の幅を広げるために、自分とは異なるアイデアや視点の持ち主たちに会いにいきます。

 

 

【参考】

『イノベーションのDNA』クレイトン・クリステンセンほか著 翔泳社

『ダイヤモンドハーバードビジネスレビュー 2016 9 月号 イノベーションのジレンマ』ダイヤモンド社

 

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プロフィール

三枝 元

Author:三枝 元
1971年生まれ。東京都在住。読書好きな中年中小企業診断士・講師。資格受験指導校の中小企業診断士講座にて12年間教材作成(企業経営理論・経済学・組織事例問題など)に従事。現在はフリー。
著書:「最速2時間でわかるビジネス・フレームワーク~手っ取り早くできる人になれる」ぱる出版 2020年2月6日発売
「中小企業診断士のための経済学入門」※絶賛在庫中!
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